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手懐けて壊して ページ7




それから、私はお昼や移動教室は日方さんと一緒に行動するようにした。


それと、情報集めが得意な「星野優芽」という子と仲良くすることにした。彼女にした理由は単純。情報集めに長けた女の中で彼女が一番顔が良かったから。


クラス全体でも、馬鹿な女みたいに派手な自己主張はせず、控えめだけど存在感がある、そんなポジションをキープしている。

案の定、私はモテたけど灰羽くん以上のスペックを持った人はいなかったから、興味はない。


それより……日方さんは念願だった一軍に入れたことが余程嬉しいのか、私への警戒心は完全になくなったみたいだ。


「朱莉ちゃん、今度一緒に帰らない?」


「うん! ね、リエーフも一緒でいい?」


「全然いいよ!」

はい、第一段階クリア。
灰羽くんと帰るなんて、入学したばかりなら、拒んだだろうに。OKしたってことは、第二段階に進んでも大丈夫そうね。


どうやら灰羽くんは私にかなり好印象を抱いているようだから、彼をオトすこと自体は楽勝だ。


その後、日方さんをどう陥れるかだけど、一軍に入れてちょっと浮かれているようだから、そこを狙おう。


二軍の子を軽く見始めたらチャンス。彼女達は一軍を羨み、出来ることなら成り代わりたいと思っているから。そう、かつての日方さんのようにね。


日方さん……いいえ、朱莉ちゃん。
貴女には、これから存分に私の踏み台として働いてもらう予定なんだから頑張ってね?

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作者名:笹かまぼこ | 作成日時:2020年2月1日 19時

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