任務へ ページ6
こむぎside
今日、半年に一度の柱合会議が開かれた。
柱合会議の内容は半年前と変わらないが、今日はその前に少し前置きがあった。
前置きとは、先日あった任務で隊士を連れた指揮者が隊士を皆殺しにし、鬼になったというものだった。
信じられない、その言葉が一番初めに浮かんだ。
一般隊士であっても御館様に忠誠を誓い、鬼殺隊であることを誇りに思っていると思っていたのが間違っていたのか。
仲間を捨て、鬼になるなど本当にありえなかった。
会議が始まる前、庭で待機していた代行の隊士によると
意識はわからないが、鬼が生きていることは確かであり、移動をしていないなら東の山にいる可能性が高いそうだ。
…だとすると大量に血を貰っているはずだ。
数日で上弦になるのは無理だろうが、下弦ならありえるだろう。
隊士が去った後、会議でそのことを伝えると「なら柱を二人、行かせようか」と決断なされた。
御「そうだね…。蜥、雅…どうかな、任務引き受けてくれるかい?」
二人は一瞬驚いたがすぐに返事をした。
月「御意、御館様の指示ならば引き受けてます。」
蜥「蜥蜴柱と月柱の名に恥じぬよう、必ず達成させてみせます。」
御「ありがとう。決行は早いほうがいいからね、今日の夜から頼めるかな。」
「「御意。」」
流石二人だ。安心感がある。
雅と蜥の合同任務は初めてじゃないか?まあ、二人は一緒に稽古をよくしていると聞くし大丈夫だろう。
そうだ。蜥の警備区域は俺の区域から近いから少し見回っておくか。
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作者名:むぎこ | 作成日時:2020年5月21日 20時