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噂には聞いていたが、こんなにも個性豊かだと誰が思うだろうか。
安心して欲しい、きっと俺だけだ。
抹「こんにちは!任務代行の方ですよね?私は抹茶柱の林藤あんずと言います!短い時間ですがよろしくお願いしますね。」
蜥「同じく蜥蜴柱の碧慧蜥だ。よろしく頼む。」
じ、情報量が多すぎる…。
耳より下で二つ結びをしているお方が抹茶柱様。
綺麗に整えられた髪に赤黒がかった髪をしたお方が蜥蜴柱様だ。
目の前の出来事に頭が追い付いていないのが今の現状である。
抹茶柱様と蜥蜴柱様は俺に軽く自己紹介した後、他の柱と情報共有しに行かれたそうだ。
御館様御一行に会う前に随分と多く柱に会った気がする。
そんなことを考えていると後ろから誰かに視線を向けられているのに気が付いた。
視線を向けられているほうへ体を回転させると、木陰で傘をさして俺に鋭い視線を向けている白髪で赤色と橙色の目と目が合った。
第一印象としては…
怖い
それに限る。
鋭い視線は今にも俺を殺す勢いだった。
すると、その視線に気づいたのか短い髪に黄色がかった女性が木陰に駆け寄った。
そして二言ほどお二人で会話された後、こちらに駆け寄ってきた。
月「ごめん、うちの紅華が…。月柱の嫦娥雅。ほら、紅華も」
影「紅華……。影柱…。」
影柱様は渋々自己紹介してくださったそうで、少し歪んだ顔でおらっしゃった。
月柱様は影柱様のお世話係か何かなのだろうか…。こんなこと言うのは影柱様に失礼だが、影柱様の扱いに慣れている気がする…。
影「…今、失礼なこと考えた?」
「っえ?!か、考えてません!!」
びっくりした…。ここの柱は個性豊かなでさらに他人が考えてることもわかってしまうのか…
失礼なことは考えないようにしないと……
そうこうしているうちに随分と時間が経ったようで、館の奥から女の子の声がした。
「「御館様の御成です。」」
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作者名:むぎこ | 作成日時:2020年5月21日 20時