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甘味処 ページ11

羅夢side


「羅夢さぁん〜…甘味処行きましょうよお〜」


「無理、やだ。」



めんどくさい。
こうなったのはほんの数分前…






今日、自分とさくらの休みが被ったらしい。
久しぶりの休みだからゆっくり寝たいんだけど、休みが被ったのをどこからか聞きだしたのかこのさくらが引っ付いて離れない。


「羅夢さん!甘味処に行きませんか?」

「…は?やだ、眠い」

「えー!休み被ったんですからいいじゃないですか!!」

「一人で行って来たら、」

「羅夢さんと行くからいいんじゃないですかぁ!」



かれこれ数分前からずっとこんな感じだ。
甘いのは好きだが今はそんな気分じゃない、そこらへんで暇してる隊士でも連れて行ってきたらいいのに…


「ほら!任務以外でも動くことは大切ですよ!」

「柱だし毎日のように動いてるよ、どいて」


ぐぬぬ〜なんて言ってさくらは放してくれない。

こう見えても自分は結構引かない性格だと思うからさくらが引いてくれないと引けない。
たださくらも引かない性格なんだよな…



「お願いしますよぉ〜羅夢さぁん〜」



「……」



「今度は無視ですか?!羅夢さぁぁん」




引っ付いて来たと思ったら泣き出した
…いや泣き真似と言った方が良いかも、涙出てないし



「羅夢さんと一緒に行きたいんですよ…」


なんて小声でボソボソ言っているさくら。



はーもうめんどくさいなぁ




「……もみじ饅頭10個ね」



「…?どういう事ですか?」



「早く行くよ、」



「えっあ、ま、待って下さいよぉ!!!」







たまには甘味処も悪くないかも、




「また一緒に行きましょうね!!!羅夢さん!!!」



「ゔぇそれはいい…」






前言撤回。やっぱ寝るほうが好き

争い→←鬼



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作者名:むぎこ | 作成日時:2020年5月21日 20時

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