28話 ページ34
ちょん、と私はカナヲちゃんの背中に木刀を少し当てた。
しのぶ 「そこまで!Aさんの勝利です!!」
カナヲちゃんに勝てた。でも、手加減していたかもしれない。
私はその事しか頭に入らなかった。
カナヲ 「…。」
カナヲちゃんはずっと驚いた顔して動かない。と思ったら動いて、こちらに近づいてきた。
カナヲ 「…すごかった。」
A 『へ?』
カナヲ 「…すごかった…!また勝負したい…。」
すごく微笑ましい笑顔で言われた。ただ単に嬉しかった。
A 『…私でよければ、いつでも付き合うからね!カナヲちゃん!』
カナヲ 「…うん。その時はよろしくね、A」
へあったったったった!!!名前呼ばれたよ!!??Aって!!!ふふふ…むふふ(((
私の中で何かが芽生えた気がした…。(白目)
病室へ戻るとかまぼこ隊が待っていてくれた。
炭治郎 「おかえり!A!頑張ったな!!お疲れ様。」
善逸 「Aちゃぁんんん…!頑張ったねぇ!凄いねぇ!でも会えなくなっちゃうよぉおおお(泣)」
伊之助 「…おい!最近なんで居ねぇんだよ!心配するだろ!!」
嗚呼…(遺言)なんて私は恵まれているんだろうとか思っちゃうほんとに。
炭治郎は圧倒的長男で泣きたくなるよね。
善逸はうるさいけど心配してたんだなって分かって尊いよね。
伊之助はなんか勘違いしてるかもだけどもうすき可愛い、その手に握りしめてるのはドングリかしら…?((殴
そんなことを考えていると目元が熱くなっている気がした、泣いてるのかな なんて思った。
きっとこの世界に来たのも神様の気まぐれで、推しのしのぶさんに拾ってもらったりだとかかまぼこ隊に世話されるとかきっと人生の運 使い果たしたのかも。
目元が熱くなっていたのを見て、大丈夫か?!とか、えええ?!なんか拭くもの…!とか言ってくれたから
『ありがとう。』
としか言えなかった。多分、この言葉はたくさんの意味が詰まってるのかなって自分でも思う。
深夜だ。もう日にちが変わっているだろうか。私は腫れた目を見せたくないだけに縁側へ来ていた。勿論、みんな寝ている時に来たから大丈夫だと思うけども…。
それにしても今日は満月だったんだ。小さい時以来か、前世の理科の教科書以来じゃない?月見るのって。
A 「綺麗な月だなぁ。」
しのぶ 「ほんと、綺麗な月ですね。」
ぽろっ、と出た言葉にしのぶさんが反応して私の隣に居た。
A『え!?しのぶさん?!』
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作者名:むぎこ | 作成日時:2019年10月6日 9時