お題「電車に乗っていたら好きな人が隣で寝た」〈高野レン〉 ページ5
高野レン×A
『すぅ………………』
Aが寝たわよキルオール!
キルオール「(知ってるぞ)」
Aを眠らせるほどの疲れが溜まっていたって言うことかしら?
そして私の隣で寝たということは私から安心感を得ているということ…!
そしてAを疲れさせる原因はこの世界!
つまり私が今からやるべきことは……!
高野レン「キルオール!Aの手を握ってなさい!」
そう小声で言った直後、周りにいる邪魔者をバットで吹っ飛ばす。
バットを振る度手は赤く染まり、私とAの空間を邪魔するヤツらが散らばる。
ちらりとAを見ると、キルオールの手を握り、汚れが付かないようにキルオールのマントに包まれている。
多分あれ音声遮断も付いてるわね。
「ひぃっ────────」
高野レン「メルヘン…」
「ぁっ、あぁっ、!た、たすけ」
高野レン「────────ゲット!」
あっという間に電車の中は赤く染まり、窓は割れ、天井は消え去り、辺りには人間だったものが散らばっている。
どうしてかしら?ホームランしたはずなのに。
キルオール「神やら論外やら吹っ飛ばせるバットで人間飛ばしたらそりゃそうなるだろ」
高野レン「それもそうね!あぁ片付けお願いね」
多少呆れた様子のキルオールを横目に、Aの手を赤く染っていない方で握る。
1本1本の指を通し、頬ずりする。
キルオール「……俺ちゃんのAちゃんなんだが?」
ふと周りを見ると、赤かった車内は綺麗さっぱりしていて、痕跡という痕跡が消え去っていた。
高野レン「やっぱりアンタ便利ね」
キルオール「そういう話はしてないんだが」
溜息をつきながらマントを羽織るキルオールを横目に、Aを見る。
綺麗なまつ毛、ぷるぷるの唇、閉じられた瞳の奥には、一体何があるのだろうか。
キルオール「おーい、聞こえてるかぁ?」
高野レン「今Aを見てるんだから黙ってなさい」
キルオール「礼の1つぐらい欲しいもんだが」
高野レン「煩いわね、メルヘンゲットするわよ」
キルオール「おっほぉう怖い怖い」
そうおちゃらけた様子で話すキルオールを軽くあしらっていると、電車が止まる。
目的地に着いたようだ。
とりあえずAを姫抱きして電車を降りる。
サンサンと輝く太陽が眩しい。
高野レン「─────────乙女は強くなくっちゃね!」
お題「好きな子がケガをした」〈鬼巫女〉→←お題「好きな子が近くにいなくて退屈に過ごす」〈ルルイエ異本〉
ラッキーカラー(P)
7P
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ムゲン(プロフ) - こちらこそいつも素晴らしいヤンデレをありがとうございます!! (3月22日 20時) (レス) id: d2e2a60b2a (このIDを非表示/違反報告)
バニー芳一 - お題使っていただけて嬉しいです、ありがとうございます!良いヤンデレご馳走様です (3月22日 11時) (レス) id: 199524ed07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ムゲン | 作成日時:2024年3月22日 1時