明日に向かって手を伸ばせ

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薮となら、Hey! Say! JUMPでならどこまでだって行ける

俺一人じゃ到底できないことだって、この9人ならやって行ける。




君となら大丈夫な気がした。






｢ねぇ、ひか大丈夫？｣


知念が心配そうにこっちを見てるから、何が？いつも通りだよ。と返すと俯いてしまった



｢光、お前、そろそろ休めよ｣



普段、飄々としてる伊野ちゃんが珍しく俺に声なんかかけてきちゃって。

そう言ってる伊野ちゃんだって、疲れた顔してるじゃん。俺より忙しいんだから、休める時に休みなよ



光、光くん、ひか



みんながことある事に俺の名前を呼んで、俺の肩を叩いて、大丈夫？と声をかけてくる


どうしたのみんな、逆に俺はお前らの心配したいんだけど。
仕事この後いっぱいあるだろ、たまには俺に頼ってくれたっていいんだよ





薮だけじゃなくて…



｢光くん！！もうやめてよ！寝てよ！休んでよ！！

俺たちの言うこと聞いてよ！｣



｢山田？
ピリピリすんなよ、お前…｣



｢山田だけじゃないよ、俺たちだって怒ってる。
ひか、そんなことしたって薮ちゃん喜ばないよ。

薮ちゃんに笑っててほしいなら、ひかが笑わなきゃ。そんなひかの姿見たって誰も喜ばないよ｣



｢光くんだけが頑張ればいいんじゃないんだから
ここはちゃんと8人で頑張ろ？｣



何言ってんの？8人で頑張る？薮がどうしたの？





｢光、もう薮はいないんだよ…



薮は、薮は死んだんだよ…っ｣





伊野ちゃんが痛いくらい肩を掴んで、嗚咽をこぼしながら呟いた









そんな君が死んだ。
交通事故だった。


俺たち9人は8人になって、俺の隣にいてくれる人はいなくなった。








やぶ、、いますぐ俺もそっちへ行くよ



待ってて……

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