キミがいるから僕がいる ~ybin~ ページ21
____
「会長ぉ!
大変です!」
「おー、大ちゃんどうした?」
「弓道部が講堂使用許可の申請を間違えたらしくて…」
「えっ、まじ?
どれ?資料ある?」
「はいっ、!
えっとこれなんですけど…」
俺の前に座って弁当を食ってたはずなのに、突然現れた後輩にさっきまでの年相応の顔はどこへやら、大人ぶって廊下へ行ってしまった
1人残された俺は机に伏せて、うじうじと裾をいじる。
やぶ、さっきまで俺と話してたのに。
ちょっとくらい声かけてくれたっていいのに。
この学校の生徒会長を務める薮はいつも忙しそうだが、この時期は特段忙しそうだった
なにせ、もうすぐ文化祭。
その総監督は生徒会で、その長の薮は忙しくて当然ってことなんだろう。
夏休みが明けてもなおジリジリと暑かった日も通り過ぎて、窓から見える落ちきっていない木々から夏の残り香を感じるくらい
むしろ今は文化祭に向けてみんなが浮き足立っていて、秋の足音が近ずいてくるようだった
「はぁ、、」
俺はそんな雰囲気があまり好きじゃない。
わいわいするのが嫌ってわけじゃないけど、疲れる。
なるべくクラスにいなくちゃいけないし、クラスの出し物には協力しなきゃいけないし。
クラスでも嫌われてるわけじゃないと思うけど、そんなに話す人いないし文化祭だからといって特に何かある訳じゃない。
むしろ薮を忙しくさせるなら
文化祭なんて無くなっちゃえばいいのに。
71人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい - いつも読ませていただいています!伊野尾くんと薮くんの絡みが読みたいのでその二人のお話をリクエストさせていただきます!ぜひよろしくお願いいたします。 (2020年7月15日 1時) (レス) id: b71f46fd02 (このIDを非表示/違反報告)
トヤ(プロフ) - ゆーみんさんの小説、いつも楽しく読ませていただいています(*^-^*) リクエストなのですが、ゆとやぶのお話が読みたいです…!もしよろしければ、お願いします…! (2020年7月13日 4時) (レス) id: f00182d8f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひかにゃん(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読ませてもらってます!君と僕との約束二回更新になってますがいいんですか??流し見しただけですが内容が同じなので… (2020年7月12日 19時) (レス) id: e8775be928 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆーみん | 作成日時:2020年4月13日 1時