明日に向かって手を伸ばせ

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いや、自分の命の危機を間近に感じて、逃げなきゃ、と自分を奮い立たせる。



あいつ、どんだけ追いかけてくるの。


俺もう結構走ったよ。



はぁはぁと息が上がりながらも
後ろからの突き刺すような視線が、まだ自分が追われてることを教えてくれる




｢俺が変わるから、そっち逃げて！｣



化け物に見つかる前に声をかけてくれたのと、同じ声がして
振り返ると別の誰かが追われているのが見えた



慌てて彼が指さした病院へ入ると、もう1人があの暗号機を回していた


これでヒカルが言っていた4人全員揃ったのか…



｢はぁっ、、はぁ、、｣



｢ん、、これがあの人が言ってた4人目か｣



｢もう、やだ…｣



｢休んだら、僕の暗号機手伝ってよ
チェイスしてる間に、回しきらないと。｣



｢え、、｣



｢なに？｣



｢なんでもない、手伝う｣



あの人、大丈夫だろうか
俺の代わりになってくれたけど、あんなのに追われるなんて。


逃げきれただろうか。




あぁ、ここはどこなんだよ、早く。

早く帰らせて。


元の世界に戻って、メンバーに会いたい。



｢技術士？｣



｢技術、士？｣



｢ううん。なんでもない。


ここでの鉄則は諦めないことね

失敗したっていいから。ここには4人しかいないの、1人でも欠けたら勝率さがる｣



｢わかった、、｣



｢よし、暗号機ついたね
あと1個か…｣



｢それなら追われる前にやってた、回し途中のがある｣




｢…じゃあ、そこ行こ｣

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