明日に向かって手を伸ばせ

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大量の作り置きを終え、起きた時に食べさせる簡単な軽食、それから俺のご飯が完成したところでふらふらと薮が現れた



｢あ｣


｢ひかる、俺、またやった？｣




｢自覚あるなら戻って。
話なら布団の上で聞きましょう。

お腹すいてる？｣



｢いや、あんまり…｣



｢あっそ、どーせ最近何も食べてないんだろ。｣



さっさと薮を追いやって、作っておいた卵がゆを片手に寝室へ向かった


気まずそうにベットサイドに座る薮に、布団入れと命令してペットボトルを手渡す



しっかり飲んだのを確認してから、卵がゆを渡すと困ったようにこっちを見たから、半分は食えと脅しておいた



｢お前、分かってんの？｣



｢分かってる…｣



｢これで何回目？
なに、俺に怒らせたいわけ？｣



｢違う、違うよ…｣



｢言ったよね、もうこれで最後にしろよって。
お前はひとりじゃないんだから、誰かを頼れって。｣



｢言われました…｣



｢覚えてんでしょ？
それなのになんでまた繰り返すわけ？｣



｢それは…｣



反省はしているのかしゅんとしてる薮に、手が止まってると言えば、仕方なさそうにご飯を口に運んだ


4分の1進んだところで首を横に振ったので、もう一口食べさせて残りは妥協



薮は食べるのは好きだと言うけれど
それはご飯を食べる行動が好き。ではなく、時々美味しいものを食べるのが好き。という意味だろう



気まずそうにチラチラと俺の様子を伺う薮に、また出そうになったため息を飲み込んだ

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