細流と一等星 ページ25
「サッカーボールに……刃……？」
サッカーボールについていたのは怪我をするほどの鋭さを持つ、刃。
「それと、一星が関係あると……ッ！」
突如として、殺気を感じた。円堂でも鬼道でも、一星でもない。ここの入り口から感じるのだ。
思わずパッと顔を上げ、入り口を睨みつけた。すぐさま殺気はなくなり、人が居る気配もなくなった。
鬼「どうしたんだ。A」
「いえ。ただ、私のことをよく思ってないやつから殺気を放たれたもんで、放ち返しただけです」
円「怖っ」
「そですか？昔、よくあったので」
あの時は私も不良だったな。
そう考えながら、私は刃をバギッと折る。←
3人「…………」
「よしっ！これで使え 鬼「待て待て待て‼」何？」
慌てる鬼道に疑問を抱く私。
鬼「お前、どこからそんな力が出るんだ」
「いや、簡単でしょ。これ」
3人(これで簡単と言えるのか……)
「とりあえず！この件はこれで解決だよ。これ以上大きくなると、ちょっと危険になるかもしれないしね」
鬼「疑わしき者は罰せず……ということか」
「うーん。今はそうなるかもね。例え裏切り者とかだったとしても、チームはチーム。仲間でもある。そんな仲間に私は手をかけなくないしね」
鬼道は腑に落ちないという顔をしていたが、一星の胸ぐらを離した。
そんなこんなで今日の練習は御開きとなった。
一「Aさん」
突然一星に声をかけられて、私は振り向く。
「どうしたんだ。一星」
一「知ってたんですよね。俺がやったってこと」
一星はそう言った。隠してたけどバレてたね。
「まぁ。うん。信じなくなかったから、隠してたけど」
一「は……？」
今サラッと素がでてるよ。
「さっき、鬼道にも言ったけど、一星も同じ、イナズマジャパンの仲間だ。私、仲間を傷つけるのって一番嫌いなんだよね。だから、みんなを傷つけないって決めてるし、私と同じ目にあって欲しくない」
「こんなの、ただのわがままにしか過ぎないけど」
私は遠くを見つめるように、自分に言い聞かせるかのように話した。
一「Aさんって……ちょっとバカですよね」
グサリ
「言っていいことと悪いことがあるんだよ。一星」
拗ねてやるよ。コンチクショ。
「一応頭はいい方だから」
一「じゃあ、頭はいいけど思考回路はバカなんですね」
絶対、今素が出てるよね⁉ね⁉
「猫被ってる君には言われなくないなぁ」
あはははと、あまり感情のこもっていない笑いが響いた。←
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上白沢月葉(再登録)(プロフ) - 初コメント失礼します！とても面白く､何度も読んでます！私も､エンジェルローブのくだりで笑ってしまいました！ (2021年3月14日 19時) (
レス) id: 86518d499f (このIDを非表示/違反報告)
水無月梅雨(プロフ) - 苺大福さん» はい！頑張ります！(￣^￣)ゞ (2021年3月12日 15時) (レス) id: 7077dc23a8 (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - お気に入り登録、させていただきました！とても面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年3月12日 13時) (レス) id: c949e50abb (このIDを非表示/違反報告)
水無月梅雨(プロフ) - 踊り子さん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2021年1月23日 17時) (レス) id: 1c837d6e5a (このIDを非表示/違反報告)
踊り子(プロフ) - とても面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (2021年1月23日 17時) (レス) id: 55f7b6933e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無月梅雨 x他1人 | 作成日時：2021年1月17日 13時
