The only woman in the group -2-

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それからと言うものの、デビュー曲No more dreamのダンスレッスンが始まった。

重要な出だしは私から。

センターに立って、みんなに囲まれて歌い始める。
それは今までの中で1番責任感のあるもので。
みんなもどこか切羽詰まっていた。

何時間もスタジオに篭もり、ただひたすらにダンスのレッスン。


歌撮りもそこそこに終わらせて、みんなで1つずつ丁寧に踊っていく。
誰かの苦手は部分はみんなで潰し合って、1個のエンターテインメントを作り上げる。


楽しい筈なのに、パンPDを先頭とする事務所の人達からの期待が私達にプレッシャーを掛けて、それに押し潰されそうになる。



JK「なんでこんな簡単なことも出来ないんですか！！」

JN「お前達にとっては簡単かもしれないけど、僕からしたら難しい事なんだよッ！」



いつも温厚なジニオッパも、ピリついていた。


ダンスができる側の人間と、苦手とする側の人間。

深い溝が出来て、なくなった筈の壁が出来て。
溜まったストレスをそこにぶつけるかの様に言い争いが始まる。

グガとジニオッパだけじゃない。

ホソギオッパは、ナムオッパ。
ジミニオッパは、ユンギオッパ。

それぞれダンスが得意な人間が、今まで踊ることに触れもしなかった人に教えるけれど、そこで喧嘩が起きる。



TH「……やだね、この感じ」

「うん……仲良くなれたって思ってたけど……」



こんな風になるのは望んでなかった。

蔑ろにしようとしたユンウの怨み？

そんなありもしないことを思うほどに、私たちはデビュー前にして崩れかけていた。

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