The only woman in the group -2-

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NJ「パンPDと、3人で話をしに来たんです。
トンさん、貴方には何も聞いてないですよ。
いきなり話に入ってきて、僕らのAを貶すようなこと、言わないで下さい」



顔を下げ、床を見つめている私ですら分かる彼の威圧感。

女性スタッフは我先にと部屋を飛び出し、やがて男性スタッフも恐る恐る出ていった。



『トン、出ていけ』

『いや、俺も居ますよ。
じゃないとPDは意見曲げるでしょう？』



勝ち誇ったように笑う先生の顔が段々と苛立ちを湧き立たせる。



『トン！！！
いいから出ろ！！これは社長命令だ！！！！』



珍しくPDが怒鳴ると都合が悪くなったのか、なんなのか、舌打ちをした。
大きな音を立てながら扉を荒々しく閉め、出ていった先生。

お陰で何か言葉を発するのに億劫になる。



NJ「パンPDは反対派ですか？僕ら8人を否定しますか？」



答えないPDに、痺れを切らすのは珍しく苛立ちが頂点に達しているオッパ。



NJ「誰一人として欠かせません！
Aだって穴埋め要員じゃない！！
……大事なうちのメインボーカルです、ラッパーです、ダンサーです。
ジョングガにとって、Aは唯一の姉なんですよ。
僕達からすれば妹です。
彼女を貶すのは誰であろうと許しません。


それはジミナも同じです」

「……ジミニオッパ、誰よりも努力してます。
声掛けないと練習終わらないし、正直減量ちゃんとしてるのジミニオッパしかいないし。
オッパがいない防弾少年団なんて考えられないですよ。

もし覆ることがないのだとしたら……


私デビューしません、事務所から出ていきます。
穴埋め要員としか思ってくれてない事務所に、誰よりも努力してる人を貶すようなことを言う事務所に、いつまでもいる気はありませんから」

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