JN ページ28
朝起きると、ナムジュニとAの姿がなかった。
素直に疑問に思うものの、ダイニングに広がるAのフレグランスに少し安心する。
きっと、何かの用事だ。
考えられるのは一つだけだけれど、僕はそこに駆けつけようとは思わなかった。
あの人の、あの人たちの意見を変えられるのは2人だけだと、どこかで分かっていたから。
JN「おはよう。ユンギ」
YG「おはようございます。
Aは……ナムジュニと交渉ですか」
JN「多分ね。
こんな時に頼りにならないなぁ、僕長男なのに」
起きてきたユンギに、頬を掻きながらそう言う。
珍しくキッチンに入ってきたかと思うとバシッと僕の背中を叩いた。
YG「ま、俺は次男っすから。
2人でアイツらの兄やりましょうよ。
俺達がいくら言ったってきっとパンPDは動きませんよ。
今、ココで俺達が出来ることは可愛い弟達に当たり前の生活させてやることですよ」
「……うん、そうだね……
でもユンギから可愛い弟って言葉が出てくると思わなかったなー!
かっこいいヒョンって言ってくれてもいいんだよ!?」
暖かい言葉を掛けてくれたユンギ。
なんだか込み上げてくるものがあって、おふざけに走ると冷たい視線に溢れ出そうになった涙は、すっかり引っ込んでしまった。
そう、僕らは弟達を守るんだ。
親元を離れて生活をする彼らは、きっと恐ろしく寂しいだろうから。
ここに居ていいんだと、ここに居るべきなんだと。
そう言わずとも伝えながら、今まで通り朝ごはんを作ってレッスンを受けるだけ。
それが今僕とユンギ……兄として精一杯に出来ることだから。
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とあるA(プロフ) - るるさん» ただいま誤字脱字の修正中でして……明日にでも全体公開にさせて頂くつもりですので、暫くお待ちください。 (2019年8月22日 20時) (レス) id: fa0276d033 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 第3章読みたいんですが、、パスワードがいりますよね、? (2019年8月22日 15時) (レス) id: d7b9673173 (このIDを非表示/違反報告)
ucky7(プロフ) - 絶対オチ無し! (2018年7月15日 23時) (レス) id: 9740a3e687 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - テテオチでお願いします! (2018年7月12日 7時) (レス) id: ed863df02b (このIDを非表示/違反報告)
マーマレード - オチありで!テテがいいです!! (2018年7月8日 22時) (レス) id: 54732c344b (このIDを非表示/違反報告)
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