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「なんか……言ってくださいよ……
黙んないで!なんか言って下さいって!!
オッパは防弾少年団に必……」
『必要じゃないっていう意見が多い。
だからこそ苦渋の決断なんだよ、分かってくれ』
私の言葉を遮り、さっき聞いた言葉をもう一度繰り返すPD。
いくら言っても私たちの声は届かないと言いたげに、回転椅子で回って私に背中を向けた。
「……パンPDの……PD自身の意見はッ?
どうなんですか?!」
JM「僕にも聞かせて下さい。
どうして、クビなんです?」
静かに入ってきていたジミニオッパ。
宣告された本人からの疑問にですら、PDは答えてくれなかった。
マネオッパに連れ戻され、2人で大人しく宿舎へ帰ると重たい雰囲気が漂っていた。
そりゃそうだ。
8人でデビュー出来ると思っていたんだから。
まるでお通夜のような空気が充満するソコでは、誰一人として声を上げることは出来なかった。
いつも、雰囲気がどれだけ悪くなろうとケロっと元通りにしてしまうのはジミニオッパだから。
どうしようもないのかと絶望だけが心を蝕んだ。
あれだけ講義したのに取り合ってさえもくれなかった。
PD自身の意見さえも聞かせてはくれなかった。
それは私たちの言葉を耳にする気も、それを受け止めるつもりもないということ。
遠回しにそれを伝えてきてるんだと誰もがわかっていた。
悔しい。
悲しみよりも何よりもなぜだかそればかりで、自分の気持ちがわからなくなる。
もっともっと、私達がデビューするまでに、今日のこの日までに大きなグループになれていれば。
それでもその考えを否定してくるのは、唯一非公開練習生としてココにいるテテオッパの存在だった。
オッパが存在しない1つ欠けた防弾少年団として大きくなったって意味はないように感じるから。
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とあるA(プロフ) - るるさん» ただいま誤字脱字の修正中でして……明日にでも全体公開にさせて頂くつもりですので、暫くお待ちください。 (2019年8月22日 20時) (レス) id: fa0276d033 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 第3章読みたいんですが、、パスワードがいりますよね、? (2019年8月22日 15時) (レス) id: d7b9673173 (このIDを非表示/違反報告)
ucky7(プロフ) - 絶対オチ無し! (2018年7月15日 23時) (レス) id: 9740a3e687 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - テテオチでお願いします! (2018年7月12日 7時) (レス) id: ed863df02b (このIDを非表示/違反報告)
マーマレード - オチありで!テテがいいです!! (2018年7月8日 22時) (レス) id: 54732c344b (このIDを非表示/違反報告)
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