The only woman in the group -2-

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『うん、いいね。
デビュー曲はこれで決定。
これからはアルバム制作に取り掛かってもらうよ』



5人集まって楽曲制作を終えた翌日。
私たちはPDのそんな声に喜んでいた。


デビュー曲が決定され、溢れてくるやる気。

MV等のプロデュースの件を話し合いたいからと私だけが社長室に残り、残りのみんなは浮き足立ってレッスン場へ向かった。



『防弾少年団のコンセプトは知っての通り。
韓国ではあまりない路線になる。
難しいと思うが、Aにはしっかり考えてもらうよ』

「勿論です。
それを頭に入れて作ってましたから」



そうしてドンドンと進む話し合い。

メモ用紙は何枚にも及び、それに比例するように私の頭はパンパンになっていた。



『今日はこれくらいにしておこうか。
MVの撮影日はまた日を追って連絡するよ。
それまでにパート分けをして、ダンスをしっかりね』

「伝えておきます」



紙を握りしめてみんなの待つレッスン場へ。

なんだか有耶無耶だったデビューがしっかりと輪郭を表すようになってきて、少しばかりワクワクする。


固まったMVの雰囲気。
ただひたすらに楽しみだった。

どんな風に撮るんだろう
現場の雰囲気はどんななんだろう
どんなMVが出来るんだろう

期待が収まらない。


事務所を出て少し歩くと見えるスタジオ。
思わず走ると入口にテテオッパの姿が見えた。



TH「Aッ！」

「オッパ！決まったよ！MVのこと！」



そういうとマジか！なんて言って私を抱き寄せた。

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