The only woman in the group -3-

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SY「バカじゃないの、宿舎帰れっての」



足首に湿布を貼ってくれるソユンは、嫌がらせのように腫れ上がるその場所をグリグリ押さえてくる。


怪我をした経緯も、家に帰らなかった理由も、何もかも話した。
彼女は何も言わなかった。
ただ、足出せ。とそう言われただけ。



「なんか帰りたくなかったの。
察してよ｣

SY「アンタの気持ちなんて分かるわけないでしょ。
ま、1つ言えることは顔死んでる。
もうちょっとちゃんとした笑顔でも見せれば？」

「何それーー！
私ちゃんと笑ってるって！！」



笑えてるってば。
ね？今私笑えてるでしょ？



SY「空元気っつってんの、バーカ。
メンバーの皆さんも気付いてるんだからさ、少しくらい弱音吐きなって。
慰めなんてしないけどね」



ハイ、終わり。と手早く救急箱を片付けて、私に背中を向けたソユン。


その通りだった。
メンバーだって気づいてる。
SNSに並ぶあの言葉達は私だけじゃなく、全員が見れるんだから。


でも、だからって、弱音を吐くのは何だか嫌なんだ。
負けた気がするから。
負けたくないの。
嫌なの。



「支えてもらってばっかりは嫌なんだよ……」

SY「何？声ちっちゃいわ」

「何にもないですーーっ！！」



私独りが我慢すればいい話、でしょ？

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