The only woman in the group -3-

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JN「早起きだねって……勉強中？」

「おはようございます、日本語を少し。
翻訳して知った日本語も沢山あるんですけど……もっとちゃんと知りたくて」



シャワーを浴びてスキンケアもして、髪も乾かして。

朝ごはんを作ろうかと思ったけど、みんなが起きてくる時間はもっともっと後。
時間を空けようと、その合間にするのは日本語の勉強だった。


私がメンバーのために出来ること。
デビュー前からずっと彼らを引っ張っていって欲しいなんて言われていたけど、成長スピードが人並みではない彼らはあっという間に私を追い抜いてしまうだろう。

もとより、私が全力を出した所で、かないっこないことだらけだけど。

今、彼らよりも私ができることなんて、これくらいしかないから。



「みんなに教えられるくらいに……話せるようになりたいんです。
日本で応援してくれてるペンの為に、みんなは勉強するでしょう？
1人でも話せる人がいたら心強いと思うから。
私に出来ることなんて今それくらいしかない」



英語はそれなりに話せるし、何よりもリーダーが独学でペラペラっと言葉を連ねてしまうから。
他の国の言葉よりも慣れ親しみのある日本語で、私はみんなをリード出来るようになりたい。



JN「ホンット……頑張り屋さんだね。
無理はしないでね、やめろって言ったって聞く耳持たないんだから。
自分の限界は超えないこと」



彼はそっと私の頭を撫でて、隣に腰を下ろした。

朝早く、静かな部屋。
こんな雰囲気もわるくない。

普段とは違うそんな空気に心が落ち着いて。


湧き上がってきたのは、そんな雰囲気とは真逆の日本デビュー曲のMVについてだった。

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