The only woman in the group -3-

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TH「足首、痛い？」



そう聞かれて足を見てみると包帯の巻かれた部分が丸出しで、何もない。とは言えない。

なんとなく。と曖昧に返せばそっか〜とまた会話は途切れた。


黙りな私たち、歩くスピードは変わらずゆっくりだけど、あっという間に宿舎へ着いてしまった。


夜ももう遅い、みんな寝静まっている寝室へ2人こっそりと足を踏み入れた。


お風呂は明日、朝入ろう。
明日は何があったっけ。


そう考えてハッとする。



「テテオッパ……明日ってダンス動画の撮影じゃなかった……？」



他のアイドル達に習い、私達もダンス動画を出そうとPDに言われ、明日はその撮影だった。

やらかした、どうしよう。



TH「ズラしてもらう……？」

「ううん、そんなの出来ない……
学校行きたいってグギ言ってたし、みんなそれぞれ予定あるから……」



足首まで隠れるスウェットでも穿いて、サポーターでも付けてれば、その日くらいは乗り越えられるだろう。


動くなよ！と私に釘をさしたテテオッパは、恥ずかしげもなく目の前でパジャマになり、私の部屋着を投げて寄こした。

気を遣ってくれたのか、ワンピース型のそれをベッドに腰掛けたまま被り、ゴロリと寝転ぶ。


当たり前のようにテテオッパは隣に寝転がり、2人一瞬で寝落ちた。

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