第7話・予感 ページ8
あの日から暫く経って。
今日はなんだか嫌な予感がして目が覚めた。
キョロキョロと周りを見渡しても何も変わっていない。昨日と同じ光景だ。
「…ワフっ」
いつもより早く起きてしまったけど、何かが動く気配を感じて、ハッと気付いた。
今日はキヨオミはガッシュクっていうのに行く日だった。
ガッコウへ行く時よりも少し多めの荷物を持って何日かは帰ってこない。
やだなぁ……寂しいなぁ……
ガッシュクだから仕方ないと思うけど、それでも拭いきれない嫌な予感。
「…お前、起きてたのか」
「ワンッ！(おはよう、キヨオミ！早いね！)」
「……おはよ、A」
ママさんに言われなくても挨拶をしてくれるキヨオミに、ついつい嬉しくなって擦り寄った。
私の頭をキヨオミの胸にグリグリと押し付けるのがお気に召さない様子だったのを忘れて、いつもより激しめにグリグリと押し付けてしまった。
でも、そうしないと嫌な予感が私を襲ってくるんだから仕方ない。
キヨオミを見た時、警告音が鳴るような感覚に襲われて。
本能が叫んでるのだ。
今日、キヨオミが
私の、大切な、大切なキヨオミが＿＿
「…行ってくる」
「忘れ物無いわね。行ってらっしゃい。頑張ってね」
「ワンワンワンッ！！(ダメ！ダメだよキヨオミ！！行っちゃダメ！！！)」
大きな声で叫んだら、ママさんに近所迷惑になっちゃうからって口を抑えられてしまった。
そして、そのままキヨオミはコモリと一緒に行ってしまった。
ダメなんだ、ダメなんだ＿＿
このままじゃ、ダメなんだ。
ねぇ、キヨオミ＿＿＿＿
＿いかないで
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刹那 - ﾂ……初コメ失礼します。完結おめでとうございます！泣きました！← なんか泣きました……。これからも他作品、頑張ってください！応援してます。 (2020年5月1日 23時) (
レス) id: 6e866ae0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フェミロ | 作成日時：2017年12月10日 10時
