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行方と疑惑 ページ24

レディsaid
キール『私たちの功績は日の目をみることはないけど、失敗はすぐに知れ渡ってしまうのだから』

ベルモット『キールあなたまさかこれじゃないでしょうね?』
“コン、コン、コン”
キール『…馬鹿ね。そんな訳ないじゃない』

キールがあの時放った言葉は、CIAの常套句。
そして、ベルモットがバイクのメーターを叩いたあの行為の意味。あれは、恐らく掛けていたのだろう。“ノック”と“NOC”を…

バーボン「珍しく考え込んでいますね?」
そう言って顔を覗き込んできた。
「珍しくって…私をなんだと思っているのかしら?」
バーボン「ふふ。いえ、貴方なら直ぐ行動に出ると思いますし、貴方がそんなに悩むほどのことがあるのかと疑問に思ってますよ」
そう言ってバーボンはウィンクをした。それが余りにも絵になっていて、頬が熱くなるのを感じた。
「……」
バーボン「?どうかしたんですか?」
「…いえ、何でもないわ…ねぇ、バーボン。あなたイーサン・本堂ってご存知?」
バーボン「ええ。知ってますよ。キールが始末したって言うCIAの諜報員ですよね?」
サラッと答えられた情報にやはり、と思った。
バーボン「それがどうかしたんですか?」
「いえ。なんでもないわ。それよりあなた最近なにか探り始めたって言ってたわよね?」
バーボン「ああ。そんなこと言いましたね…ただ本格的に動くのはキールを奪還した後でしょうけどね。」
「何故?」
「…ベルモットに協力を求めてられていることがあって。」
「協力?」
バーボン「ええ。まあ内容は、シェリーに関してですよ。」
「何故?…あっ!…そう言うことね…」
バーボン「?何か察することがある様ですね」
「ええ、まあ」
ベルモットはシェリーに手を出すことは出来ない。
バーボン「いいんですか?僕がシェリーを見つけても」
「…だってあなた殺さないでしょう?必ずゼロに連れて行くのでしょう?」
「!ふふ。さあ、どうでしょう」
と彼は微笑む彼に、それだけで十分答えになっているわ。と思った。
「さあ、少し忙しくなりそうね」
バーボン「ええ。そうでしょうね…レディ!」
「何かしら?」
バーボン「呉々も気をつけて下さい」
と心配そうに言う彼に少し戸惑ったが、心底心配そうに言う彼に嬉しさを感じた。
「ええ。ありがとう。大丈夫よ」
とだけ言って私は部屋を出た。

バーボンsaid→←キールの行方



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作者名:サクラ | 作成日時:2018年3月9日 10時

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