二年後 ページ13
バーボンsaid
「例の社長と取引が出来るそうですね」
ウォッカ「えっ!バーボン。なんでそんなことを知ってんだあい?」
「何故でしょうね?まあ、それが僕の仕事ですから。」
そう言うとウォッカは怪訝そうに眉をひそめた。
ウォッカ「何か知っているですかい?」
「ええ。まあ。例の社長は泥惨会と関わりがありますからね。」
ウォッカ「泥惨会?なんで?」
「さあ?」
そう言ってその場を後にした。
ーーー
レディ「どうかなさったの?」
アジト内にあるとあるBARに行くと彼女がいた。
「NOCがバレたみたいですね。」
レディ「あら、ご存知だったの?NOCだと」
「ええ。ジンは薬品会社の買収を、行うと?」
レディ「ええ。そうらしいわ。それに何か問題でもあるのかしら?」
そう言うと彼女は、不思議そうにした。
「ああ。例の社長は泥惨会と関わりがありますからね。」
レディ「泥惨会?また、これは随分な事。」
そう言ってレディは呆れ顔をした。
「ええ。まあ、ウォッカには伝えておきましたから。」
レディ「随分と丁寧なこと」
彼女はこちらの意図を理解している様に言った。
「そういえば、誰といたんですか?」
ずっと気になっていたことを尋ねた。
レディ「?…ジンよ。それがどうかなさったの?」
「ジンが?何故ですか?」
彼女は、何故そんなことを聞くのか、と言わんばかりの顔をしていた。
レディ「別に特にないわ。ただ頼まれた情報を渡しただけよ。」
そう言う彼女に、不機嫌になる自分がいた。
レディ「あら、どうしたの?嫉妬でもして下さったの?」
そう彼女は半ば茶化す様に言ってきた。
「ええ。まあそんなところですよ」
なんでもない様に言うと、彼女はたちまち、顔を紅く染まっていた。
レディ「また、そんなことを…それより、ライ、赤井秀一とはどうなったの?」
「ああ。今は、特に」
奴の話題になってついつい素が出てしまった。
レディ「そう…彼女、宮野明美はどうなるのかしら?心配だわ」
「珍しいですね。あなたが心配するなんて。」
心底そう思った。彼女は基本他人や物事に興味も期待もない。
レディ「そうね。まあ、彼女とは、食事に行く仲だから」
「そうですか…」
きっと彼女にとって心を許している数少ない人間なのだろう。
ー宮野明美が始末された。ー
と言う情報が入ってきたのは、しばらくしてからだった。
そして…
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作者名:サクラ | 作成日時:2018年3月9日 10時