第四十五話 ページ47
そんなこんなで小萌先生の話を聞かされるステイルだったが、その５分後ぐらいに何処かで爆発音が聞こえた。最初ステイルは能力者同士が争いでもしているのかと思ったが徐々に表情が険しい顔つきになる。そしてすぐさまベンチから立ちその方向へ向かい始めようとした。もちろん小萌先生がステイルの事を止めようとするが、ステイルはそのまま立ち去ろうとする。
小萌「コラー！神父ちゃん！まだ先生の授業の途中ですよ！勝手にベンチから立ちあがって逃げようとしないでください！」
ステイル「悪いが急用が出来たみたいだからからまた今度にでも君の授業でも聞くとするよ！それでは失礼するよ！」
そう言ってステイルはそのまま立ち去ってしまった。
一方のその爆発が起こった空き地にはAがいた。何故彼がこんな所にいるのかと言うと予想以上に学校が早く終わってしまったので、その暇つぶし程度に自分の技を色々と試している所だった。
貴方「大分魔術の扱いにも慣れてきたな。これなら実戦でも充分使えるか。じゃあそろそろ家に帰るとでもするかな。オティヌスもきっと俺の帰りを待っていると思うしな。」
そんな事をいいながら帰ろうとすると後ろの辺りに見なれない神父の様な人物が立っていた。Aは一瞬ビックリするがすぐに気持ちを落ち着かせる。
ステイル「(どうゆう事だ！？魔神はここにはいないぞ！？変わりに少年が一人いるだけだ！？一体どうゆう事だなんだこれは！？)」
するとその銀髪少年がステイルに話し掛けてきた。少し敵意をステイルに向けながら。
貴方「おい。あんたいきなりこんな所に来て何か俺に用でもあるのか？見た所ただの学生ではないみたいだがな。」
ステイル「ああ。すまないね。僕はちょっとある事情で人探しをしているものでね。その探し人がここに来ているかも知れないと思ってここに来てみただけだよ。まあ別にそれ以外の理由は特にないよ。」
貴方「へぇー。そうなのか。じゃあそうゆう事なら俺は帰らせてもらうぜ。家で俺の帰りを待っている奴がいるからな。」
ステイル「すまないね。いきなり僕の様な人物がこんな所に来てしまって。正直言って驚いただろう。それより魔神は何処にいるんだろうね。ここらへんで魔力の流れを感じたんだが僕の思い違いだったのだろか？まあもう少しここら辺を探してみるかな。」
その言葉を聞いたAは一瞬顔をしかめるがすぐにステイルにばれないようにそのまま家に帰ろうとする。
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作者名：BF | 作成日時：2014年2月22日 16時
