第四十話 ページ41
一方の土御門はと言うと携帯を握りしめながらずっと考えていた。ローラやステイルに電話を掛けるのかどうかを。なぜなら土御門にもローラから連絡はいっていたからだ。後ちなみに土御門がいつオティヌスが魔神だと気付いたのかと言うと、最初の方でオティヌスがカラオケボックスの中で小刻みに震えていた時の事である。あの時微弱ながら土御門はオティヌスから魔力が流れているのを感知していた。なので土御門はその時オティヌスが魔神だと言うことを確信したのである。なぜなら今この学園都市に滞在している魔術師はごく一部。その中から魔力を使うものと言えば今の所、海原ぐらいなものなので土御門はここまでたどり着けたのである。
土御門「まあでも名前出されなかったら、もう少し悩んでいたと思うんだけどにゃあ。俺も・・・さって俺はこれからどうすればいいのかにゃあ。電話を掛けるか掛けないか・・・まあ普通だったらここで最大宗教に掛けるのが当たり前なんだと思うんだが、俺はここであえて掛けないでおくぜよ。」
そう言って土御門は自分のポケットに携帯をしまった。なぜ土御門が一瞬でそんな決断を下せたのかというと、一つ目は今日オティヌスと一緒にいた少年にあってしまったから。それが土御門に電話を掛けさせるのをためらっていた理由と、もう一つは後ろで物陰から見ている人物に気づいてしまったから。だから土御門は携帯をしまったのである。
土御門「(まあなんだかんだ言ってあの銀髪野郎と魔神の奴を見ていると、不思議とカミやんと禁書目録に事を思い出してしまうんだぜい・・・なんせ今日一日のやりとりがまさにあの二人とそっくりだったからにゃあ・・・それとあいつも随分とおせっかい焼きになったもんだな。)なあそうなんだろ?一方通行。」
するとその言葉を聞いたのか物陰から一人の白い髪の少年が出てきた。その顔には呆れの表情にも見えるし、敵対している人物の顔にも見える。
一方「ふん!さすがグループで頭はってた事はあるみてェだな。土御門。俺の存在に気づくなンって一応褒めておいてやるぜ。」
土御門「まあ俺もお前みたいな奴に後を付けられるなんて俺も落ちたものだな。それよりお前はもし俺が誰かと連絡を取り合っていた場合どうするつもりだったんだ?俺をお得意の能力で殺しでもしていたのか?」
一方「まあそれも一つの手かもしれねェが俺はお前がもし連絡を取り合うようなそぶりをしたら、すぐにテメェの携帯を銃で撃ちぬく予定だった。」
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作者名:BF | 作成日時:2014年2月22日 16時