魔神と少年の不思議な物語 (ページ25)

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第二十四話ページ25

オティヌス「違う！私はそんな事は思った事はない！私は一人でもやっていける！それは今までもそうだったし、これからもその生き方を変えるつもりはない！だから勝手に私が寂しいなどと言うんじゃあない！わかったか！？A！」

貴方「いや違うな。例えお前は自分の口で否定していてもお前自身でわかっているハズだ。お前はもう本当は嫌なんだろ。今までの生活が。だから俺にここまで来るまで、お前がここに来た理由を話さなかったんだ。もし俺がお前の話を聞いて俺がお前を見捨てればまたお前は一人になっちまうからな。だから話そうとしなかったんだろう。オティヌス。」

オティヌス「違う！違う！違う！！」

貴方「違くねぇじゃあねぇか。現にお前は今体が震えている。それはどうしてかわかるか？それはお前の心の中にしまっているものが今俺に掘り出されそうになっているからだ。だから・・・」

オティヌス「違うっていってんだろ！！！この異教徒のサルが！！！」

バシ！とその時オティヌスの拳がAの頬を殴った。Aはオティヌスの怒りの拳を受けたが別に痛がる様子もみせずただオティヌスの目を見ていた。まっすぐと。その目を見たオティヌスは再びたじろいでしまう。

オティヌス「何で・・・何で・・・そんな顔ができる・・・普通殴られれば誰だって痛くて殴った奴に恨みの感情がわくハズだろう・・・なのになんでお前はそんな目が出来るんだ・・・答えろA！！！」

その言葉を聞いたAも特に悩む事なくオティヌスに話す。

貴方「そんなの簡単だ。。だって今お前は俺を嫌々殴ったからな。そんな奴のパンチを喰らっても全然痛くねぇよ。むしろ俺が守ってやりたいという気持ちが格段にましただけだ。」

オティヌス「守るだと・・・何処からそんな気持ちがわいてくるんだ・・・しかもこの私を守るだと・・・ハハハ・・・面白い冗談だ・・・」

貴方「冗談なんかじゃあねぇよ。俺は本気でお前を守ろうと思ったね。今のパンチを喰らって。確かに最初にお前と会った時には生意気なガキぐらいだとしか思っていなかったが、今日一日お前と一緒に行動してみてお前の事がほとんどわかったからな。だから守ってやりたいと思った。だってお前普通の女の子なんだもん。そんな奴が危ない状況化にあるのにそれを見捨てるなんて事、俺には出来ねぇからな。まあこんなクソ野郎に守ってもらうかはほっといてな。」

オティヌス「私が普通の女の子だと・・・」