第四十一話 ページ42
１０３号室
苗木「いやー。まさか二日目に霧切さんと一緒になるなんて思ってもみなかったよ。でも霧切さんだったら昨日の江ノ島さんみたいにならなさそうで落ち着けそうだよ。霧切さんが一緒なら」
霧切「ふふ！安心しなさい！苗木君！この私が一緒にいる限り他の女には指一本貴方は触れさせるような真似はしないわ！それより苗木君。そろそろひと段落したから私と一緒に食堂でコーヒーでも飲まないかしら？それに今の時間帯だったらきっと食堂には誰もいないしね」
苗木「うん。いいよ。霧切さん。僕も調度喉が渇いていた所だしね」
そして二人は食堂に
苗木「ふぁー！温まる！やっぱりこういう寒い時にコーヒーは一番だよね！体が段々と温まっていくから！」
霧切「そうね！私もコーヒーは好きな飲み物だわ！心が落ち着くから！所で苗木君。貴方に一つ聞きたい事があるのだけれでもいいかしら？」
苗木「うん。別に僕は構わないけど...一体僕に何が聞きたいの？霧切さん？」
霧切「なに。簡単な事よ。貴方に聞きたいことは。じゃあ早速質問するけど...」
霧切「貴方はセレスさんの事が好きなのかしら?苗木君」
苗木「え...！いや...！そ...それは」
霧切「今日の貴方の行動を一日中観察させてもらったけど、貴方はかなりの頻度でセレスさんに会っていたわ。しかも今日のあの食堂での行動。いつもの貴方だったらあんな事言われても絶対にしないわよね？苗木君？」
苗木「い...いや！あれはセレスさんが勝手に」
霧切「そうだとしても、あれはすんなりと受け入れすぎだわ。だって前に私や舞園さんがやった時にはあんなりすんなりと食べてくれなかったもの。苗木君は」
苗木「...」
霧切「ねぇ。苗木君。もしかして本当にセレスさんが好きなの？それとも違うの？勿論違うわよね？苗木君があんな偽名の女を好きになるなんて？」
苗木「ち！ちょっと！霧切さん！その目やめてよ！怖すぎるよ！その目！」
霧切「そんな事はどうでもいいの。今すぐあの女が好きか嫌いか答えなさい。大丈夫。絶対に大丈夫。私の大好きな苗木きゅんがあんな女を好きになるハズがない...絶対に...絶対に」ブツブツ
苗木「(こ...殺される...これ絶対に選択肢を誤ったら霧切さんに殺されるパターンだ...でもここで大声を出しても皆には聞こえないし、ここは一つ...)」
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作者名：BF | 作成日時：2015年2月18日 19時
