第三十二話 ページ33
苗木「そこ！？そこが重要だったの！？セレスさん！？でもセレスさんに一つ聞きたい事があったんだけど、どうしてセレスさんは僕が江ノ島さんに襲われているってわかったの？だって例え隣の部屋にいたとしても僕の声を聞き取るなんてよく耳を澄まさないと聞こえないぐらいなのに...一体どうして」
セレス「感ですわ。ただの」
苗木「感！？それ本当に言ってるの！？セレスさん」
セレス「ええ。マジ。大マジですわよ。苗木君。何故ならわたくしはギャンブラーなのでこういう危険な匂いはいがいと察知することが出来ますの。だからですわ。今回江ノ島さんに襲われているのがわかったのは。でもまあ今回のその危険な匂いを察知して、わたくしの感を信じたかいがありましたわ。だってそのおかげで」
セレス「わたくしの一番大切な人を守る事が出来たんですものね。そうわたくしの一番大切な人をね」
苗木「え...」ドキ！
休憩室
セレス「さってまずはどのゲームを」ガサゴソ
苗木「(あれ...僕一体どうしちゃったんだろう...？セレスさんのあの時の笑顔を見たら一瞬だったけれども胸がドキドキしちゃった...)」
セレス「ではこれにしましょうかね。これだったら苗木君にも出来るでしょう」
苗木「(そういえばセレスさんって江ノ島さんが作った表では僕の事を好きなんだよね。そしたら僕と...いかん！いかん！僕は一体何を考えているんだ！こんな事を考えてセレスさんの気分を損ねるわけにはいかない！でも女の子にこんな気持ちを抱くなんて...」
苗木「(今までなかったよな...？この十六年間生きてきた中で...もしかしてこの気持ちって...)」
セレス「苗木君！苗木君！聞いてますの！わたくしの話を！」
苗木「ああ！ごめん！ごめん！セレスさん！それよりこの部屋って暖炉もあれば洗面台あって中々凄い部屋だね。ここ。まあ周りにはなんかハンマーやら木刀が置いてあるのはちょっと不気味だけど」
セレス「ふふ！まあそれはわたくしも思いましたがここには沢山の娯楽の品々がありますから、わたくしにとってはとても居心地のいい場所なんですわ！では苗木君。今回やるゲームは将棋でいいですわよね。偶にはわたくしも日本のゲームをやりたいですしね」
苗木「うん。僕は何でもいいよ。セレスさんがやりたい奴ならなんでも」
セレス「うふふ！さすがわたくしのナイト！わたくしの事をよくわかってくれていますわ！では早速」
３０分後
セレス「王手ですわ！」パチン！
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作者名：BF | 作成日時：2015年2月18日 19時
