第十話 ページ11
辺古山「全くお前はいつ見ても暗い奴だな。腐川。そうだ。お前も偶には体を動かす為に剣道でもやってみないか？私が色々とお前に教えてやるから」
腐川「ふ！ふざけないでよ！だ！誰があんな暑苦しい物を被って竹刀で叩きあうスポーツなんてやるもんですか！それにあたしは文学一本の文科系なの！だからあんたみたいな侍と一緒にしないでちょうだい！あんな大勢を一度に一人でぶっ倒せるあんたと！」
辺古山「むぅ。そうか。同じ眼鏡としてお前に対してスポーツを提示してみたが、やはり昔から染みついている信念みたいなものをは変わらんのか。(まあ私が坊ちゃんに対する思いが変わらないと同じだな。この腐川が言っている事は)」
十神「...」
豚神「...」
十神「おい！貴様！」
豚神「何だい？十神君」
十神「お前もいつまで十神の皮を被っている！いい加減にお前の本当の姿に戻れ！○○！それにお前みたいな奴がいつまでも俺の恰好をしていると迷惑なんだよ！はっきり言って！」
豚神「ふん！悪かったね！十神君！でも僕はこの姿が今までに変装した中で一番気に入っているんだ！だからまあこの学園にいる間はこの僕も御曹司としてこの姿を使わせてもらうよ！まあこの姿の方が回りに知れ渡っている事もあるっていうのもあるけど」
十神「ふざけるな！お前は十神一族を何だと思っているんだ！いいか！○○！十神一族はこの世で最も優れている一族なんだ！だからお前のような愚民が俺の真似をするなど」
豚神「それだよ！それだから君はいつまでも頭と恰好がいいだけのただ御曹司なんだよ！十神君！」
十神「なんだと！！」
豚神「いいか。十神君。僕にとっての御曹司というものはね、ただ頭がいいだけじゃなくて、その能力をそれを持っていない人の為に使うのが本当の御曹司というものなんだよ！だからそれをしない君はいつも皆から慕われない！だからカマセ眼鏡と呼ばれてしまうんだよ！君は！」
十神「く...黙れ...」
豚神「だからまあ貴様はこの合宿で人と人との信頼関係を学んでこい！その方が貴様の為になるだろ！そしてそれがわかった時こそお前は本当の御曹司になれる！そうそれこそこの俺が本当に求めている十神白夜の姿にな！」
十神「くぅ...」
罪木「へぇー！戦刃さんも私と同じような境遇だったんですか！昔まで！」
戦刃「うん。でもそんな時に苗木君が一緒にご飯に誘ってくれた。だから今みたいに私も沢山の友達がいるんだ。罪木さん」
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作者名：BF | 作成日時：2015年2月18日 19時
