検索窓
今日:9 hit、昨日:6 hit、合計:133,308 hit

114 ページ18

3人の前ではできるだけ明るく振る舞ってたつもりやけど、

電車に揺られるほどにセンチメンタルな気持ちになり、

駅を出て、彼の顔を見た瞬間、その緊張の糸は完全に切れた。



「正門くん、今日はいつ帰る…?」


「いつまででも。
シフト、代わってもらったから。」


「…じゃあ、ずっとおって。」


流れで、私の家に来たけど、
男の人を入れるのは初めて

…引越しのお兄さん、とかガス点検のおじさんとかを除いたら

玄関に入って、はたと気付く。

洗濯物干しっぱなしじゃない…??

ひとり暮らしあるある
…実家帰る前に、たまった洗濯物、干していきがち。


1Kのキッチンとの間仕切りに、ガッツリかかってる下着…、



「正門くん!」


ドアに背をつけて通せんぼするように立った私に首を傾げる彼


「…どしたん?」


「私がいいよって言うまで部屋入ってこないで?
あ、洗面台そこだから。」


ドアノブにかけてあったピンチハンガーから、下着を取って、衣装ケースにつっこむ。
もしかしたら、ガラス越しで少し見えてたかもしれない…

何となく見えた色が下着だなんて普通気づかんか、と思った直後、いや正門くんだよ!?と気づいてしまったからプチパニック…

紺とか黒の寒色系の下着を衣装ケースに押し込んで、次に部屋中にかかってるハンガー類をクローゼットに戻した。


「A、ちゃん…?」


間仕切りの向こうから、正門くんが控えめに声をかけてきた。


どうぞ、と声をかけかけた時

間仕切りにかけっぱなしだったキャミソールに気づいたけど、すでにドアも半分くらい空いてて



「ダメ!!!」


急いで取ると身体の後ろに隠して彼の前に立ち塞がる。

115→←113



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (231 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
851人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みさき(プロフ) - こちらも一気に読みました!楽しませてもらってます。 (2021年3月18日 16時) (レス) id: 58a6144e55 (このIDを非表示/違反報告)
ぱ た(プロフ) - 続き気になります ‥ ! (2021年2月23日 23時) (レス) id: 99d7cdb867 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆう | 作成日時:2021年1月15日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。