Story 34. ページ36
*
今日は朝から体調が絶不調。
海水に濡れた状態でいたからだろうか、
風邪気味らしい。
大吾｢A？顔赤いけど大丈夫？｣
｢あ、うん、なんでもない｣
風邪なんて滅多にひかないからきっと大丈夫、
そう甘く見て学校には来たものの
身体が熱く感じ足元がふらつく
駿佑｢危ない！｣
大吾｢え、ちょA大丈夫？｣
気付けば駿佑の腕の中でだいちゅんに心配そうに
顔を覗き込まれていた。
状況から察するに、倒れてしまい駿佑が
抱き止めてくれたのだろう
｢駿佑……ありがと……｣
次に目を開けたときにはベッドの上にいた。
隣には突っ伏して眠る駿佑。
元カレにこんなことまでさせる私ってダメな元カノだ
駿佑｢あ、起きた……？｣
｢ごめんね、迷惑かけて｣
駿佑｢謝るなって｣
｢でも……｣
どのくらい付き添っててくれたのだろうと時計を
見ると、もう既に午後の授業がはじまる時刻を
指していた。
駿佑｢むっちゃ心配した……｣
｢ありがとね、もう戻っていいよ｣
駿佑｢俺邪魔？｣
もう大丈夫だからと思い、授業に戻るように伝えると
急にどこか寂しげな問い掛け
｢え…？｣
駿佑｢今はAの側おりたいねん｣
｢しゅん……｣
熱のせいもあるのか駿佑の優しくも儚げな表情に
心拍数が上がるのが分かる
｢私もしゅんにそこにいて欲しい……｣
駿佑｢彼氏に怒られたらごめんな｣
今までずっと言いたくても言えなかったしゅんの
側にいたいという気持ち。
恭平に動き出していた心が、引き戻されるような
そんな感覚。
私の前髪をかき分け、額に額が重なる
駿佑の額がほんの少しひんやりと冷たく感じた
駿佑｢こんな熱あるのに学校来るなんてバカ。｣
｢ごめんなさい｣
*
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みちな - 話がとても良くてガチ泣きしました(´；ω；｀) (2021年12月5日 2時) (
レス) @page41 id: 228593dfcc (このIDを非表示/違反報告)
*** - お話､読ませていただいています！ 続きがとっても気になります！ 体調に気をつけて更新頑張ってください♪ (2020年9月14日 17時) (レス) id: ccffd8a26d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - お話の流れも会話もとても上手くて一気に引き込まれました！続きがとても気になります。無理のないペースで構いませんので更新楽しみにしてます！ (2020年9月12日 10時) (レス) id: 5534ff297a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅恋 | 作成日時：2020年9月10日 9時
