Story 32. ページ34
駿佑 Side
少し目を離すと、恭平がAを二人の世界に
連れ去るのが見えた、そのたびにその光景に
釘付けになってしまう
謙社｢なぁ、みっちー｣
｢ん？｣
謙社｢後から来る好きな人なんておらんやろ｣
｢なんで？｣
謙社｢みっちーの好きな人、ずっとAやん｣
長尾には見抜かれていた。
それもそのはず。
恭平とAに対しての気持ちをぶつけている
相手は変わらず長尾なんやから。
駿佑｢自信無いな…｣
恭平と男同士の約束を交わしたとき、恭平が俺に
気付かせてくれたAの気持ち。
でも、恭平に向けるAの視線、笑顔、
その全てが俺に恋をしてくれてた頃に向けられてた
ものと同じだった。
謙社｢このままやったら本気で恭平のとこ行くやろな｣
｢え？｣
謙社｢今は恭平の気持ちに答えようって頑張ってる｣
長尾が言うにはAは恭平のことを好きになろう
と努力しているように見えるらしい
駿佑｢そうなんかな｣
謙社｢けど、愛ってさ、隠そうとしても溢れんねん｣
駿佑｢どゆこと？｣
謙社｢まぁ、みっちーは諦めんことやな｣
諦めなければ俺に何かがあるってことなのか？
そう心の中で問い掛けたとき
長尾のはるか後ろで恭平とAが
キスをする瞬間が見えてしまった
謙社｢みっちー、涙出とる｣
駿佑｢あれ、なんでやろ｣
分かってる、嫉妬とか、突き付けられた心の距離の
遠さとか、そんなのが色々と混ざって胸の奥を
締め付けたんだ。
気付けば長尾が恭平を呼び戻し、Aが
1人、海を眺めていた
行こう。
*
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みちな - 話がとても良くてガチ泣きしました(´；ω；｀) (2021年12月5日 2時) (
レス) @page41 id: 228593dfcc (このIDを非表示/違反報告)
*** - お話､読ませていただいています！ 続きがとっても気になります！ 体調に気をつけて更新頑張ってください♪ (2020年9月14日 17時) (レス) id: ccffd8a26d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - お話の流れも会話もとても上手くて一気に引き込まれました！続きがとても気になります。無理のないペースで構いませんので更新楽しみにしてます！ (2020年9月12日 10時) (レス) id: 5534ff297a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅恋 | 作成日時：2020年9月10日 9時
