Story 25. ページ27
*
案の定自転車組の私と駿佑が先にゴールイン。
駿佑｢恭平、今日の昼飯奢り宜しく｣
恭平｢嘘やん｣
2人のやり取りを見ていると不思議と笑顔になれる
駿佑の笑顔も、恭平の笑顔も凄く輝いて見えた。
駿佑｢A早く教室行こ、走るよ！｣
｢え、あ、うん！！｣
私の手には駿佑の手が繋がれて、そして今日まで
猛スピードで走り抜ける。
この手にはきっと意味なんて無いんだろうけど、
それでもまたこうして触れ合えるところに戻れたこと
が嬉しい。
恭平｢みっちー、人の彼女とベタベタした罪重いで｣
駿佑｢してへんやん！｣
恭平｢いーや！｣
嫉妬だろう、私と駿佑の距離の近さに
ご立腹の様子の恭平。
そうだった、今は私、恭平の彼女なのに。
｢ごめんね、恭平！｣
精一杯の気持ちを込めて横から抱き付いてみた。
恭平｢お、おう……｣
駿佑｢あーぁ、デレデレしちゃってさ｣
恭平｢妬いてるん？｣
駿佑｢さぁ？｣
逃げるように先に教室へと入って行った駿佑。
高校生活2年目にして1番楽しい朝だった
かも知れない。
大吾｢朝からお熱いね〜〜｣
｢だいちゅんおはよう！｣
大吾｢みっちーと恭平と一緒に来たん？｣
移動教室の準備をしながらだいちゅんに朝の
出来事を話す。
大吾｢え、もしかしてA知らんかった？｣
｢何が？｣
大吾｢恭平の家、Aの家の向かいやで｣
さらっと平然な顔でかなりの衝撃発言をした
だいちゅん。
大吾｢知ってて待ち合せたんかと思った｣
｢違う違う！｣
もしかして、男2人は分かってて待ってたのかな？
それなら駿佑と恭平があそこにいた理由も説明が
つく。
でも、恭平、私に何でいるのかって聞いて来たよな…
謎だ。
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みちな - 話がとても良くてガチ泣きしました(´；ω；｀) (2021年12月5日 2時) (
レス) @page41 id: 228593dfcc (このIDを非表示/違反報告)
*** - お話､読ませていただいています！ 続きがとっても気になります！ 体調に気をつけて更新頑張ってください♪ (2020年9月14日 17時) (レス) id: ccffd8a26d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - お話の流れも会話もとても上手くて一気に引き込まれました！続きがとても気になります。無理のないペースで構いませんので更新楽しみにしてます！ (2020年9月12日 10時) (レス) id: 5534ff297a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅恋 | 作成日時：2020年9月10日 9時
