◇ きっとどこ迄も優しい子 ページ4
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オリヴィア side
『 まさか本当にオリヴィアさまと同じクラスになるなんて！
きっと、神様は私の味方をしたのですね！ふふん！ 』
or「 ええそうね…………………… 」
私の手を取ってルンルンと楽しそうに教室へと進むA。
何やら嬉しそうに話しているけど、正直全く頭に入ってこない。
私の頭は攻略対象のことでいっぱいなのよ！！！
( 語弊をうむ言い方 ) ( 恋心では無い ) ( 逃げ出したい )
『 オリヴィアさま、本当に大丈夫ですか？ 』
足元を移していた視界に、突然彼女の綺麗な瞳が映し出される。
⎯⎯⎯まるでオパールのような優しい色の髪の毛。
⎯⎯⎯この世の優しさを限界まで煮詰めたような同色の瞳。
治療能力特有の其れらは、見ているだけで、目に入れるだけで、まるですうっと心が浄化していくような気すらしてくる。
or「 っあ、ごめんなさい。少し、寝不足なの 」
その綺麗さに思わず見蕩れてしまって、慌てて下から覗き込むようにこちらを見る彼女からパッと視線を外した。
適当に嘘をついて彼女を安心させるように頭を撫でる。
『 やっぱり！今疲れを取ってさしあげますね 』
or「 いえ！いいの、本当に 」
『 でも、 』
彼女の手の平に小さく灯った柔らかい光に気付いて慌てて制止する。
能力を使われたら「寝不足」という嘘がバレてしまう。
それは避けたい。
彼女の肩を掴んでくるりと反対に向ける。
or「 それより、早く教室に向かいましょう 」
『 ……わかりました！でも、無理はしないでくださいね 』
少し、無理やりすぎたような気もするけど。
「はあ」と呆れたように息を吐くA。
きっと、私の話を誤魔化したいという気持ちに気がついたのだろう。
それでも深く聞いてこないあたり、やっぱり心底優しいと思う。
『 Aは…っと、ここですね！ 』
教室について、黒板に貼ってある座席表を確認する。
『 わ！？オリヴィアさま見てください！私たち隣の席です！ 』
or「 ふぁ〜！ 」
『 オリヴィアさまの隣は…チーノさんという方らしいです！ 』
or「 ふぁ〜〜〜ッ！！ 」
ちょっと！いくらゲームの世界でも都合が良すぎるんじゃない！？
Aと隣同士だけならまだしも、攻略対象と隣とか………
or「 終わった〜〜………本格的に終わりを告げられた〜〜……… 」
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続く
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はまち - 面白い作品の予感がする…！更新頑張ってください‼︎ (6月29日 19時) (
レス) @page3 id: d0d832b347 (このIDを非表示/違反報告)
kgy - （これはまさかそのうちゾムさんも出るのでは!?）頑張ってください!! (6月28日 17時) (レス) @page3 id: 2877c153f4 (このIDを非表示/違反報告)
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