7. 熱血教師 VS 問題児クラス ページ8
・
土屋「 返しゃいいんだろ?おら! 」
イラつきを隠さずに金を返したつっちー。
男性はお金を持ってそそくさと逃げていった。
矢吹「 放課後まで監視か 」
山口「 まさか。小田切くんを探してるの。彼がどこにいるか知らないかな? 」
矢吹「 知らねえよ 」
先生の言葉に食い気味で言った隼人。
日向たちは先生のあまりの行動に目を見開いて固まってる。
山口「 君たちは? 」
「「「 …… 」」」
急に話題を振られた日向たちはバツが悪そうにそっぽを向く。
山口「 成瀬さん、あなたは? 」
『 ……先生、あのね 』
矢吹「 そんなに知りたきゃ教えてやるよ 」
山口「 え!?本当か!? 」
わたしが続けて言葉を紡ごうとしたとき、まるで言わせまいとばかりに言葉を被せてきた隼人。
矢吹「 フレンツェンってクラブでバイトしてるよ 」
山口「 フレンツェン?どこにあるの? 」
矢吹「 表通りのバス停から梅田号行きに乗って、終電で降りればすぐわかるよ 」
にこやかに愛想良く、詳しく説明してみせた隼人。
『 ちょっと隼人…、 』
矢吹「 しー、別に大丈夫だって 」
山口「 お前、案外良い奴なんだな!助かったよ、ありがとう! 」
先生は隼人を疑いもせず、そのまま背を向けて行ってしまった。
武田「 あーあーあー、行っちゃったよ! 」
土屋「 いいのかよ、あんなこと言っちゃって 」
隼人「 いいんじゃね? 」
日向「 隼人もひでぇなあ! 」
にやにやと意地悪く笑う4人。
私は思わず口を開いた。
『 ちょっと隼人、やりすぎじゃない? 』
土屋「 まあまあ、怒んなよ! 」
『 先生、本気で竜ちゃん連れ戻そうとしてるんだよ 』
矢吹「 …… 」
『 わたし、先生が本気でやり遂げるって信じてるから 』
4人の前で堂々と宣言して、そのまま背を向けて歩き出す。
隼人たちはわたしが珍しくここまで怒ってることにびっくりしているのか、口と目をあんぐりあけてる。
矢吹「 ちょ、A 」
『 っ 』
数歩歩いたところで腕をぐいっと引っ張られて抱き寄せられる。
ふ、と目線を上げると、隼人のすこし悲しそうな、焦ってそうな表情の顔がすぐそばにあった。
矢吹「 ごめんって。ね? 」
『 …隼人、わたしはまた竜ちゃんに学校来てほしい 』
私はそう言ってから、再び隼人たちに背を向けた。
・
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←6. 熱血教師 VS 問題児クラス
72人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
英里佳 - 隼人くんかなりかっこいいです✨ (1月28日 22時) (レス) @page8 id: 7ec03a8090 (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (11月27日 17時) (レス) @page8 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
サトウ(プロフ) - ムラカミさん» ありがとうございます🤚🏻更新楽しみにしててください☺️ (11月21日 21時) (レス) id: 3c8b522ccf (このIDを非表示/違反報告)
ムラカミ - めっちゃ好きーー🥺更新頑張ってください! (11月21日 12時) (レス) @page8 id: 2eb7babc2b (このIDを非表示/違反報告)
サトウ(プロフ) - 燈さん» ありがとうございます☺️励みになります🙏🏻 (11月21日 7時) (レス) @page8 id: 3c8b522ccf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ