検索窓
今日:5 hit、昨日:13 hit、合計:4,021 hit

6. 熱血教師 VS 問題児クラス ページ7







『 うん。でも、あれがあってから、隼人は竜くんのこと裏切り者って呼ぶようになっちゃって…… 』

山口「 あれって…? 」

『 ………ねえ先生、私先生に賭けてるから 』

山口「 え?どういう、 」





私は先生の質問に答える前に、教室を飛び出した。











『 隼人ー! 』

矢吹「 …A 」

『 もう、みんな歩くの早すぎ! 』





名前を呼ばれて後ろを振り向けば、Aが はあはあと肩で息をしながらこっちに走ってきていた。

相当走ったのか、顔は少し赤くなっている。





武田「 A〜!ごめんな! 」

土屋「 A、また足早くなったんじゃね? 」

日向「 さすがうちの子!もう! 」





Aの姿に、みんな一気に笑顔になる。
多分、人を笑顔にさせる天才なんじゃないかと思う。





『 隼人、わたしゲーセン行きたい! 』

矢吹「 …しょうがねえな、行くか! 」





ねだるように俺の腕をとるAの頭をよしよしと撫でてから、ゲームセンターの方へ足を動かした。

気づけばAのおかげでいつもの雰囲気に戻っていて。
やっぱり俺らにはAが必要なんだなって再確認した。











気づけばゲームセンターで数時間も時間を潰していた。

隼人たちの機嫌もだいぶ良くなったようで、つっちー達は近くにいた男性を相手にカツアゲしている。





日向「 俺たちさあ、何も「金をくれ!」とか、脅し取ろうって言ってんじゃないのよ〜? 」

武田「 ちょっとだけ貸してほしいなって思ってさ〜 」





タケちゃんたちにがっちり囲まれて逃げられない男性。
何も言わないし言えないけど、可哀想に、とは思ってる。





土屋「 これだけ頼んでも断るってのか!?ああ!? 」

「 わか、わかりました! 」





つっちーの威圧に負けたのか、男性が財布を取り出すと、つっちーが財布の中身のお札を全て抜きとる。





土屋「 さんきゅー! 」

山口「 借用書は? 」





いつから見ていたのか。
急に現れた先生はつっちーの手をがっちりと掴みそう言った。

つっちーが手を振りほどこうとしてもぴくりともしない。





山口「 借用書は書くの?書かないの? 」

土屋「 っ…… 」





つっちーの手を掴む先生の手から ぎぎぎ、と音がした。





山口「 利息はどうする? 」





つっちーが悔しそうに眉を顰めた。

負けたのは、つっちーだった。




7. 熱血教師 VS 問題児クラス→←5. 熱血教師 VS 問題児クラス



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
72人がお気に入り
設定タグ:ごくせん , ごくせん2
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

英里佳 - 隼人くんかなりかっこいいです✨ (1月28日 22時) (レス) @page8 id: 7ec03a8090 (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (11月27日 17時) (レス) @page8 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
サトウ(プロフ) - ムラカミさん» ありがとうございます🤚🏻更新楽しみにしててください☺️ (11月21日 21時) (レス) id: 3c8b522ccf (このIDを非表示/違反報告)
ムラカミ - めっちゃ好きーー🥺更新頑張ってください! (11月21日 12時) (レス) @page8 id: 2eb7babc2b (このIDを非表示/違反報告)
サトウ(プロフ) - 燈さん» ありがとうございます☺️励みになります🙏🏻 (11月21日 7時) (レス) @page8 id: 3c8b522ccf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サトウ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年11月17日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。