6. 熱血教師 VS 問題児クラス ページ7
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『 うん。でも、あれがあってから、隼人は竜くんのこと裏切り者って呼ぶようになっちゃって…… 』
山口「 あれって…? 」
『 ………ねえ先生、私先生に賭けてるから 』
山口「 え?どういう、 」
私は先生の質問に答える前に、教室を飛び出した。
*
『 隼人ー! 』
矢吹「 …A 」
『 もう、みんな歩くの早すぎ! 』
名前を呼ばれて後ろを振り向けば、Aが はあはあと肩で息をしながらこっちに走ってきていた。
相当走ったのか、顔は少し赤くなっている。
武田「 A〜!ごめんな! 」
土屋「 A、また足早くなったんじゃね? 」
日向「 さすがうちの子!もう! 」
Aの姿に、みんな一気に笑顔になる。
多分、人を笑顔にさせる天才なんじゃないかと思う。
『 隼人、わたしゲーセン行きたい! 』
矢吹「 …しょうがねえな、行くか! 」
ねだるように俺の腕をとるAの頭をよしよしと撫でてから、ゲームセンターの方へ足を動かした。
気づけばAのおかげでいつもの雰囲気に戻っていて。
やっぱり俺らにはAが必要なんだなって再確認した。
*
気づけばゲームセンターで数時間も時間を潰していた。
隼人たちの機嫌もだいぶ良くなったようで、つっちー達は近くにいた男性を相手にカツアゲしている。
日向「 俺たちさあ、何も「金をくれ!」とか、脅し取ろうって言ってんじゃないのよ〜? 」
武田「 ちょっとだけ貸してほしいなって思ってさ〜 」
タケちゃんたちにがっちり囲まれて逃げられない男性。
何も言わないし言えないけど、可哀想に、とは思ってる。
土屋「 これだけ頼んでも断るってのか!?ああ!? 」
「 わか、わかりました! 」
つっちーの威圧に負けたのか、男性が財布を取り出すと、つっちーが財布の中身のお札を全て抜きとる。
土屋「 さんきゅー! 」
山口「 借用書は? 」
いつから見ていたのか。
急に現れた先生はつっちーの手をがっちりと掴みそう言った。
つっちーが手を振りほどこうとしてもぴくりともしない。
山口「 借用書は書くの?書かないの? 」
土屋「 っ…… 」
つっちーの手を掴む先生の手から ぎぎぎ、と音がした。
山口「 利息はどうする? 」
つっちーが悔しそうに眉を顰めた。
負けたのは、つっちーだった。
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英里佳 - 隼人くんかなりかっこいいです✨ (1月28日 22時) (レス) @page8 id: 7ec03a8090 (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (11月27日 17時) (レス) @page8 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
サトウ(プロフ) - ムラカミさん» ありがとうございます🤚🏻更新楽しみにしててください☺️ (11月21日 21時) (レス) id: 3c8b522ccf (このIDを非表示/違反報告)
ムラカミ - めっちゃ好きーー🥺更新頑張ってください! (11月21日 12時) (レス) @page8 id: 2eb7babc2b (このIDを非表示/違反報告)
サトウ(プロフ) - 燈さん» ありがとうございます☺️励みになります🙏🏻 (11月21日 7時) (レス) @page8 id: 3c8b522ccf (このIDを非表示/違反報告)
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