EAT ME !!!

５. 熱血教師 VS 問題児クラス ページ6

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武田「 あー！クッソ！ 」

日向「 また隼人の勝ちかよ！ 」





隼人の手のひらにどんどん小銭が置かれていく。
隼人、ダーツめちゃくちゃ上手いもんね〜。




土屋「 今度こそ！ 」

矢吹「 もうやめとけば？土屋くん 」

日向「 隼人の一人勝ちにさせてたまっかよ！ 」

武田「 そうそう、一人勝ちはずりいよなあ 」

『 つっちー頑張れ〜！ 』

山口「 うーん、でもちょっと微妙だよなあ！ 」





先生の言葉にみんなで深く頷く。

………………ん？先生の言葉？





「「「 「 えっ！？ 」」」」

『 先生いつの間に……？ 』

山口「 ちょっと、聞きたいことがあってさ 」

土屋「 だからってそんなところにいんじゃねえよ！ 」

矢吹「 小田切くんのことなんだけど 」





「小田切」と名前が出た瞬間、一瞬空気が固まった。
あーあ、隼人の前で竜くんの名前出しちゃだめじゃん。





土屋「 竜の何が聞きてえんだ 」

山口「 矢吹くんとの喧嘩が原因で学校に来なくなったって聞いたんだけど、なんで彼だけそんな処分になったんだ？ 」

矢吹「 関係ねえだろ 」

山口「 君との喧嘩が原因なら、気にならない？ 」

矢吹「 別に 」





隼人が鼻で笑って言った。
隼人にとって、竜くんは「裏切り者」だから。





山口「 別にってことはないでしょう？ 」

日向「 いや、竜の親と理事長の間で話がついてんだからそれでいいじゃん？ 」





日向が慌てて間に入ってそう言った。
先生はそんな私たちを見て少しだけ不満そうに顔を顰めた。





山口「 心配じゃないのか？同じクラスの仲間だろ？ 」

矢吹「 仲間？ 」

山口「 ああ、そうだろ？ 」

桜庭「 たまたま同じクラスなっただけで仲間とか言われてもね 」

山口「 でもそれが縁ってもんだろ？その縁を大事にしようとか思わないのか？ 」

矢吹「 あいつは仲間じゃねえんだよ。仲間なんかじゃねえよ 」





隼人の絞り出したような言葉に、思わず視線を落とす。
きっとそれは、隣のタケちゃんも一緒で。

でもきっと、寂しいのは私たちだけじゃない。


隼人は一人で教室を出て行った。
それに続くように、日向もつっちーもタケちゃんも、みんな出ていってしまった。





山口「 ちょ、お前ら！ 」

『 あの二人、前はあんなに仲良かったのに… 』

山口「 そうなのか？ 」





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