4. 熱血教師 VS 問題児クラス ページ5
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山口「 え〜、今日は臨時授業としてみんなに作文を書いてもらいます!それ、配って〜 」
日向「 何眠いこと言ってんだよ 」
作文?うわ、わたし苦手なんだよなあ。
山口「 みんなのこと色々知りたいし!テーマは高校生活の思い出! 」
矢吹「 そんなものねえって 」
隼人がすかさず言う。
正直、思い出なんて何もない。
わたしだけじゃなく、みんな「なんとなく」「のらりくらり」で生きてきたしなぁ。淡い青春!なんてもの、やってきてない。
山口「 ひとつくらいはあるでしょ?クラブ活動とか、修学旅行とか! 」
土屋「 だからねえっつってんだろ! 」
山口「 楽しかったこととか悲しかったことでもいいし! 」
武田「 それもなし 」
『 基本的に適当〜に生きてるし? 』
山口「 でも、別に何にも感じないで生きてる訳じゃないだろ? 」
矢吹「 別になんにも感じないけど? 」
山口「 え? 」
「 嫌なことは忘れる主義だから! 」
「俺も〜」「 俺も! 」
みんなの言葉にうんうんと頷く。
寝たら忘れるし、忘れるようにしてるし!
山口「 わかった、それじゃあ、将来の夢!これは? 」
土屋「 将来の夢? 」
武田「 俺、金持ちになりてえ〜! 」
日向「 俺ヒモになる! 」
浜口「 なら俺はお嫁さ〜ん♡ 」
土屋「 俺の嫁になってくれよ〜!! 」
タケちゃんたちを筆頭に、また教室のボルテージは上がる。
山口「 みんな静かに!みんなに静かにしてー! 」
土屋「 お前がうるせえんだよ!相手にして欲しかったらな、せめてミニスカートくらい履いてくれなくちゃあ! 」
つっちーのその言葉にみんなが沸く。
男子高校生だもん、みんな脳内ピンクの猿ばっかだよね〜。
日向「 見たくねえ、あんなだっさい女の足なんて! 」
武田「 俺も見たくねえ!Aの生足ならいつでも大歓迎なんだけどなあ〜♡ 触ってもいーい?♡ 」
『 え〜♡ 500万くれたらいいよ♡ 』
私たちのそんな会話に、先生は我慢するように歯を食いしばった。
山口「 コイツら…子ヤギ保育園の皆さん以下か… 」
そう言った先生はバキリと音を立てて片手でボールペンを折った。
周りのリアクション的に、どうやら見てたのは私だけみたい。
『 ……何者なわけ? 』
私の呟き声は、みんなの笑い声に溶けていった。
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英里佳 - 隼人くんかなりかっこいいです✨ (1月28日 22時) (レス) @page8 id: 7ec03a8090 (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (11月27日 17時) (レス) @page8 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
サトウ(プロフ) - ムラカミさん» ありがとうございます🤚🏻更新楽しみにしててください☺️ (11月21日 21時) (レス) id: 3c8b522ccf (このIDを非表示/違反報告)
ムラカミ - めっちゃ好きーー🥺更新頑張ってください! (11月21日 12時) (レス) @page8 id: 2eb7babc2b (このIDを非表示/違反報告)
サトウ(プロフ) - 燈さん» ありがとうございます☺️励みになります🙏🏻 (11月21日 7時) (レス) @page8 id: 3c8b522ccf (このIDを非表示/違反報告)
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