□ツンデレ説浮上 ページ5
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『 私って、どの車に乗ればいいんでしょうか？ 』
「「 え？ 」」
志摩さんと伊吹さんが驚いたようにこちらを見てくる。
だってしょうがないじゃん！なんて心の中でごねる。
桔梗さんに急に「補佐として4機捜に来て」って言われて、ノリと勢いだけで来ちゃったんだから。
誰の補佐やるか、聞いたけど忘れちゃったなあ。
『 補佐、って言われて来たんですけど…
えっと、うーん。404って言ってたような… 』
志摩「404なら、 俺たちだな 」
伊吹「 早瀬ちゃん、行くよ！ 」
『 えっ、あ、はーい！ 』
どうやら404は志摩さんと伊吹さんらしい。
伊吹さんに手を引かれ、車に乗せられる。
サイレンを鳴らしながら走ること約15分。
救急車と人集りがあるところを発見した。
志摩「 予め言っておく。勝手なことはしないでください 」
伊吹「 …… 」
志摩「 404到着。初動捜査始めます 」
志摩さんが無線で報告して歩き出す。
いつの間にか歩き出してる伊吹さんの後ろを、はぐれないように少し小走りで追いかける。
『 っいた、どうしたんですか？ 』
伊吹「 …ん？あ、ごめん！大丈夫？ 」
『 大丈夫ですけど……伊吹さんこそ、大丈夫ですか？ 』
伊吹「 うーーーん。 」
急に前を歩いていた伊吹さんが立ち止まるから、後ろを歩いてた私はそのまま伊吹さんの背中にぶつかってしまった。
気になることでもあったのか、道路を見てうんうん悩んでいた。
『 行きましょう 』
伊吹「 はーい 」
声をかけて、再び2人で歩き出す。
志摩「 被害者の状態は？ 」
九重「 さっき救急車に 」
志摩「 …それは見ました 」
九重「 ああ…顔面血だらけで、話しかけたらかろうじて反応。
殴ったのは知り合いかと聞いたら首を振りました。
それ以上は聞けませんでした 」
志摩「 了解 」
『 想像するだけで痛いですね…
みなさん！捜査の邪魔になりますので少し端に寄ってください 』
被害者男性は、なにかしたのだろうか。それとも、ただの通り魔？
もんもんと考えながら、とりあえず野次馬を落ち着かせる。
志摩「 ……なんか付いてる。取れた。 」
伊吹「 ありがとう… 」
『 お。ふふ 』
伊吹「 うん？ 」
『 いや、志摩さんって、ツンデレなのかなって 』
伊吹「 俺も思った〜！ 」
車の中では、何となく雰囲気がピリピリしていて、仲悪いのかなあ、なんて思ったけど、どうやら違うらしい。
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