□お腹の音まで ページ4
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志摩 side
陣馬「 昼飯だ〜！ 」
伊吹「 あーっ！！ちょちょちょ！濡れちゃったじゃん！ 」
陣馬「 知らねえ、書き直せ 」
この数時間、一緒にいてわかったこと。
それは、こいつがただのヤンキーだって言うこと。
それも、マウントを取らないと死ぬ病に侵されているタイプの。
伊吹「 ねえそういえば！早瀬ちゃんは？きゅるりん早瀬ちゃん！ 」
志摩「 ……そういえばいないな 」
伊吹「 えー！4機捜なんだよね？なんでいないの！ 」
『 失礼します！ 』
伊吹「 あー！！！！！！ 」
噂をすればなんとやら、伊吹がいないいない！と喚いていた張本人の早瀬さんが登場した。
『 すみません…すぐそこでナンパされて… 』
伊吹「 ナン、え？ナン… 」
『 4機捜に配属された早瀬Aです！よろしくお願いします！ 』
陣馬「 おお、可愛らしい新人だなぁ！俺、陣馬耕平！ 」
『 陣馬さん！ 』
九重「 九重世人です。よろしくお願いします。 」
『 九重さん！よろしくお願いします！ 』
きゅるきゅる……
部屋に響いたその音。聞かずともわかる、お腹の音。
『 はっ！すみません…………朝から何も食べてなくて… 』
伊吹「 お腹の音まできゅるってる〜〜♡ 」
音の発生元である早瀬は、さすさすとお腹をさすっている。
陣馬「 ちょうどいい！早瀬も食べろ、昼飯！ 」
『 わ〜っ、うどんですか！ 』
陣馬「 これが機捜名物、機捜うどんだ！ 」
九重「 何うどんですか？ 」
伊吹「 いや、機捜うどんって言ったじゃん 」
九重「 いや、そうではなくて 」
志摩「 今日のは讃岐うどん。麺つゆは市販の濃縮3倍 」
伊吹「 うわ〜美味そ！ 」
陣馬「 さあ喰らえ〜！ 」
伊吹「 いただきまーすっ 」
『 いただきまーす！！ 』
早瀬さんがうどんを箸で掴んだその時。
" 警視庁から各局。墨田署管内 重傷傷害容疑事案 入電中。
現場は曳島1丁目2番3号先の路上。
通行中の男性が男に殴打され転倒。
頭から血を流し、意識不明状態 "
陣馬「 行くぞ 」
九重「 え、うどんは？ 」
陣馬「 腐りゃしねえ、放っておけ 」
『 あ、ううんっと…あー、もう！ 』
迷った末、ちゅるちゅるっと勢いよく麺を啜った早瀬さん。
パンパンになった頬を見て、思わず笑ってしまう。
『
志摩「 ん？いや、なにも ( 笑 ) 」
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