▽ピュアとピュア ページ23
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九重「 危なっかしく、見ていてソワソワするというか。
危険を顧みずに犯人に突進していくところ見ると、何考えてるんだバカなのかこの人って。心配になるんです 」
『 えっと…? 』
九重「 早瀬さんには、無理をしないで欲しいんです。無理する早瀬さん見ると、なんだか、寿命が縮みそうになるので 」
『 ……九重さん、そういうの気軽に言わない方がいいかと… 』
九重「 はい? 」
九重さん、まさかの天然ですか!!
照れて思わず顔が赤くなる私とは相対的に、上手く言葉にできた、
と少し満足気にしている九重さん。
『 九重さん。ありがとうございます 』
九重「 いえ、別に僕は何も 」
『 心配してくれてたの、嬉しいです!
でも、きっとこの仕事は、多少無理をしてでもこの国に住む
全ての人を守るためにあると思うので、無理はします、多分 』
九重「 …それは、そうですね 」
『 でも、そういう無理による疲れもストレスも、
心配とか感謝の言葉で一気にどっか飛んできます!
九重さんも、きっとそうでしょ? 』
九重「 …はい 」
『 だから、今後私が無理をした時、九重さんは私の事を
すっご〜く褒めてほしいです!お疲れ、頑張ったねって 』
九重「 褒める…? 」
『 はい!もちろん逆も然りです!
新米警察官同士、仲良くしませんかっ 』
そこまで言うと、九重さんは少し考えた素振りを見せたあと、
僕でよければ、と頷いてくれた。
『 私のことは呼び捨てでかまいません! 』
九重「 じゃあ、早瀬と 」
『 …なんか距離ありますね!Aって、呼んでください 』
九重「 A…わかりました。では僕のことは世人と 」
『 さすがに歳上なので呼び捨てはできません! 』
九重「 ……では、先輩とか 」
『 世人先輩?おお、いい響きですね!そう呼びます 』
世人先輩とは、いい関係が築けるような気がした。
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盗み聞きしてニヤニヤしてる404
伊吹「 ウフフってる〜!羨ましいよ〜! 」( 小声 )
志摩「 恋人と言うよりは、兄妹みたいだな 」( 小声 )
伊吹「 確かに!かわいいね〜♡ 」( 小声 )
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