□愛のかたまり ページ21
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志摩「 はい、はい…はい。本当にありがとうございました。
おばあちゃん、見つかったらしい。 」
『 よがっだあ〜 』
幸運が連鎖するように、おばあちゃんが見つかった報告が舞い込んできた。本当に、本当に良かった。
泣くのを我慢してたのもあって、ポロポロと涙が出てくる。
志摩「 頑張ったな 」
伊吹「 おつかれ、早瀬ちゃん 」
『 っはい゛ 』
情けなくも号泣する私を、ふたりはずっと慰めてくれた。
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「 ほら、おばあちゃん来たよ 」
千砂「 おばあちゃん！！ 」
抱きしめ合う千砂ちゃんとおばあちゃんを見守る。
『 あっなんかまた涙が…… 』
志摩「 泣きすぎだろ！ 」
伊吹「 よしよし俺の胸へ飛び込んでおい 」
『 いえ、いいです 』
伊吹「 食い気味！！ 」
3人で軽口を叩きながら千砂ちゃんを見てると、
千砂ちゃんとばちりと目が合った。
志摩「 …行ってやれ 」
『 え？でも 』
伊吹「 ほら、待ってるよ 」
千砂ちゃんは目を逸らさず、じいっとこちらを見ていた。
『 千砂ちゃ、 』
千砂「 おねえちゃんっ！ 」
勢いよく飛び込んできた千砂ちゃんを受け止める。
千砂「 約束守ってくれてありがとうっ 」
『 ふふ。みーんなが頑張ってくれたおかげだよ 』
ああ、この感じ。なんだか懐かしくて、鼻の奥がツンとした。
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桔梗「 警察庁が道交法を改正して、新しく煽り運転罪が作られることになりました。摘発されれば、一発で免許取り消し。
懲役刑もありえる。施行されるまで、現在の法制度に乗っ取って
"安全に"留意して対応してください！ 」
「「「 「 はい！ 」」」」
桔梗「 で？何をどうしたら一日で車が廃車になるの？ 」
志摩「 申し訳ありませんでした 」
伊吹「 でも犯人は捕まえました！ 」
桔梗「 今それ言う？バカなの？ 」
陣馬「 隊長！お土産がありますよ！犯人とお土産が！
犯人の会社はハーブと称してマリファナを扱っていました。
運転時にも摂取していた可能性があります！ 」
『 私達、お手柄ですよね？ 』
桔梗「 人は足りないし車も足りない予算は限られてる！
どんなに極悪な犯人を捕まえようと一日で車を廃車にする人間は機捜には置けません！…次はない、わかった？ 」
「「 はい！ 」」
桔梗「 引き継ぎを終えたら帰ってよし 」
「「「 失礼します！ 」」」
はー。美人が怒ると怖いな。
って、あれ？なんかデジャヴ？
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