目を覚ませ【及川徹】【HQ】

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｢春楼先輩｣



｢ん？｣



只今、京谷くんと下校中。



昨日、今日と部活にお邪魔したんだけど昨日は京谷くん不在。でも今日はいる。



家の方向が同じらしくて一緒に帰ってきてるだけなんだけどね。



｢岩泉さんから聞いたんすけど、病院行かないんすか｣



｢……じゃあ行こっか。｣



岩ちゃんめ。余計なこと言いおって。徹が起きた時｢春楼は及川さんのことがだーいすきだからね!!｣とかうるさくなったらどうする。



｢俺もですか？｣



｢なーにキョトンとしてんのさ。本当は徹のこといい先輩だと思ってるんでしょ？｣



｢……｣



｢図星かね？｣



｢……｣



京谷くんは、徹をよく思ってない。そんなことを聞いたけどそれはただな思い違い。



だって、病院行かないんすかって聞いてきた時、私より行きたそうな目をしてた。



｢多分ねぇ…私が行くよりあなたが行く方が、徹は喜ぶよ。｣



｢……そうすか。｣



｢うん。京谷くんツンツンしてるからねー!そんな子がさ、あんまりよく思われてないって思ってる人のところ来てくれるなんて嬉しすぎるよ｣



｢別に、及川さんのこと悪く思ってるわけじゃないっす……ただ…ウザイ。｣



｢うんうん、分かるよー｣

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