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＊
「…美味しい」
Aが口をつけたグラスの縁に、リップとグロスが残る
「さすがお兄ちゃん、私の好み、ちゃんと分かってる」
美味しいけど、綺麗すぎて勿体ない、とグラスを見つめるAは
いつまでも、俺の方を見なかった
「A、カクテルには1つ1つ意味があるの、知ってる？」
「何それ知らない、おしゃれ」
Aがブルーラグーンが半分くらい残ったシャンパングラスを目の高さに掲げて、これは？と首を傾げる
「ブルーラグーンのカクテル言葉は、
『誠実な愛』」
Aは、少し目を見開いた
「A、結婚おめでとう」
粋だね、とAが笑う
そこはありがとうでいいだろ、と、俺も笑う
これが、俺のできる精一杯の祝福だ
「じゃあお兄ちゃんが飲んでる、これは？」
Aが俺の目の前のカクテルグラスを指差す
「これは、秘密」
なんでよ、とまた君は頬を膨らませる
知らなくていいからだよ、と俺は嗜める
ずっと、知らなくていい
マルガリータのカクテル言葉は、
『無言の愛』
「A、愛してるよ」
声に出せない無言の愛を、俺は一緒に飲み込んだ
Margarita fin.
＊
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ひかる - カクテルとかオトナやしオシャレやね、最終的に廉くんが一番美味しいとこ持ってった感が凄いけど笑 お話は紫耀くんのやつが一番好きかなぁ…面白かったです。 (2018年10月14日 9時) (携帯から) (
レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん
| 作成日時：2018年5月21日 21時
