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「俺マジ無理！帰れへん！」
「紫耀酒強いのに珍しく酔ってんなー」
「お前が飲ませるからやろ！」
「ごめんごめん！」
紫耀さんの普段、を私は知らないけど
少し顔を赤くして岸さんの肩に腕を回す紫耀さんは、見たことのない姿だった
「ったく……Aちゃんって紫耀と家近いんだっけ？」
「あ、はい、わりと」
「そしたら紫耀と途中まで一緒に帰ってやってくんない？送ったりしなくていいけど」
「わかりました！」
紫耀さんの家の場所、詳しくは知らないけど
たしか私の家までの間にあったはず
「じゃあAちゃん任せた！ごめんね！」
由奈と肩を並べて、岸さんが手を振りながら背を向けて歩き出した
「紫耀さん、歩けます？」
「さすがにAに支えさせたりせんよ」
紫耀さんは、さっきまで岸さんの肩を借りていたわりに
意外と真っ直ぐ歩き出した
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作者名：あゆまら
| 作成日時：2018年5月27日 19時
