何かが違う ページ7
初手は弾かれたが、死ぬくらい鍛えているはずの男の腕には、衝撃による痺れがきていた。
｢…！！｣
そして禰豆子を奪い返す。
だが、Aの方では異変が起きていた。
｢…くっ…｣
Aの体が、傾いていた。
息は絶え絶えであり、旗を支えにして、かろうじて立っているだけだ。
その直後に、Aの姿は元に戻っていた。
支えがなくなり、Aはそのままうつ伏せに倒れた。
｢……｣
男は、気絶したAを見た。
なにかが、違う。
自分たちの知っている何かと違う。
だがその時、禰豆子がAを見て動き出した。
食べられる、と男は思った。
だがしかし、禰豆子がとった行動はAを食べる、ではなく守る動きをとった。
そして守る為に禰豆子は男におそいかかる。
…男の考えは、もう決まっていた。
｢置き去りにしてごめんね、A。禰豆子を頼むわね｣
｢…うっ…｣
視界が白い。
雪による反射で眩しかったが、すぐになれた。
隣を見ると、禰豆子は眠っていた。
それに安心して、安堵の溜息を零した。
｢起きたか｣
Aは禰豆子を抱える。
｢狭霧山の麓に住んでいる鱗滝左近次という老人を訪ねろ。冨岡義勇に言われてきたと言え。今は日が差していないから大丈夫なようだが、妹を太陽の下に連れ出すなよ｣
義勇はそういうと、どこかへ行った。
｢……｣
Aは、家に一回帰り、家族の元へ行き、死体を埋めた。
手を合わせると、どこかぼーっとしている禰豆子の手を引く。
｢…いってきます｣
再び、山を降りていった。
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めがね - 続きが気になります。 (2021年1月7日 15時) (
レス) id: af4084f8cb (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 好きな作品があったので読んだら凄く面白いです！続き待ってます！ (2019年10月30日 18時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - Fateと鬼滅の刃､どちらも好きなのでとても楽しく読めました！続き楽しみにしてます！ゆっくり頑張ってください！！ (2019年10月28日 13時) (レス) id: 62d0f3c351 (このIDを非表示/違反報告)
レルヤ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！更新は遅いですが、暖かい目で見守ってくれると幸いです！ (2019年10月20日 16時) (レス) id: 0099d0c0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 一気に読みました。なかなかfateとのクロスオーバーはなかったので楽しかったです。続きを楽しみにしています。頑張ってください (2019年10月20日 11時) (レス) id: c8fbe11fdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ムック | 作成日時：2019年6月12日 8時
