救国の聖女の鬼退治

日記 ページ11

─✕月▲日、晴れ。
今日から、禰豆子に向けて日記をつけることにする。
私は今日も、山に下ります。
最終選別で死なない為に、体を鍛え抜く。
毎日山を下っていると、罠は避けきれるようになってきた。それと同時に、修行前と後の柔軟を行って。
体力はついてきたし、嗅覚も前より鋭くなった。
だけど罠の難易度は上がるし、私を殺す気満々でした。…お姉ちゃんは頑張ります。因みにご飯は美味しかったです。

□月〇日、快晴。
今日は刀を持って山下り。
刀は本当に邪魔くさいと感じてしまう。
なんでって、…罠が以前よりかかりやすくなるんです。
帯刀ならともかく…持つのは…やりずらい。
お姉ちゃん、頑張るね。ご飯が今日も美味しいです。

□月□日、晴れ。
今日も刀の素振り。
山折りの後は腕がもげそうな程素振り。
そうそう、刀は折れやすいらしいよ。
縦の力には強くても、横の力には弱い。
刀には力を真っ直ぐに乗せ、刃の向きと、刀を振る時は込める力の方向は全く同じでならないって。
因みに刀を折ったらお前の骨も折る、て低く脅されました。…折らないようにしなきゃ。
あと鱗滝さんのご飯本当においしい。

▲月〇日、曇り
今日は転がし祭り。受身を取って素早く起き上がる訓練なんだけど、これは私出来たの。ただ、鱗滝さんが少し本気出した時は驚きました。お姉ちゃん受身取らせた手に豆が潰れて痛かった。これが1番痛かった。
あとは私は刀を持ち、斬るつもりで行く。
因みに鱗滝さんは丸腰。でも強い。
何度も投げられた。それはもうひょいひょいと、玉のように。
あと今日の夕餉の量は多かった。
訳を聞くと、私の体重が軽いらしいって。
そのままだと鬼の頸が斬れないから、お前はまだ成長期だから食えと言われました。
嬉しくて沢山食べちゃって、すぐに平らげちゃいました。

〇月✕日、晴れ。
今日は呼吸法と型のようなものを習う。
腹に力が入ってない、と怒られてバンバンお腹を叩かれる。痛い。
…そして禰豆子が目覚めなくなり半年がたつ。
鱗滝さんが医者をみせてくれたけど異常はなし。
でも眠り続けるのはおかしい。
禰豆子がもう、死んでしまったかと考えない日はない。
山下りはもっと険しく、空気の薄い所での訓練。
死ぬかもしれないと何度も思った。
……禰豆子、お姉ちゃんは今日も頑張るから、禰豆子もどうか頑張ってね

最後の試練→←山

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