【呪術廻戦】一級術師、護衛に行くってよ【ヒロアカ】 (ページ7)

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六話ページ7

「本日のお題はコレ！戦闘訓練！」

オールマイトの元気な声が響く。

手には『FIGHT！』と書かれたカード。

誰かヘルプミー。

俺は何故廃れた市街地にいるのでしょうか？

答えは明白、サボろうとした所を相澤に捕まった。

「質問宜しいでしょうか！」

「飯田少年！勿論だ！」

さっきのメガネが綺麗に挙手をし、一歩前へ出た。

それにオールマイトは笑顔で頷いた。

「先日戦闘訓練は行った筈ですが、また屋内演習を行うのでしょうか！」

「いいや、違う。今回は親睦も兼ねて、A組VS月代少年で戦ってもらう！」

その言葉を聞いた瞬間、この場にいる全員が驚いた。

「おいオールマイト！なんで無個性の雑魚と戦わなきゃいけねぇんだよ！」

「チッチッチッ。甘いな、爆豪少年」

今にも掴みかかりそうなツンツン頭にそう言いながら人差し指を振るオールマイト。

余計に挑発してどうすんだ。

「みんなも知っての通り、月代少年は少々特殊でね。君達よりは断然強いし、場数も踏んでいる。下手したら全員一瞬でねじ伏せられるよ」

真剣な表情で話すオールマイトにザワザワしていた空気が一瞬で静かになった。

やはり平和の象徴の名は伊達じゃないな。

「早速今回のルールを説明しようか！一人一分ずつ、何をしてもいいから月代少年に触れるんだ。要は鬼ごっこだよ！」

「「「「「「は………？」」」」」」

全員の困惑の声が溶けて消えた。

「何をしてもいい。誰か一人が指一本でも触れられればA組の勝ちだ。逆に、誰一人として触れられなければ月代少年の勝ち。フィールドはこの市街地全体。戦闘不能になった者は失格だ」

「オールマイト」

まだ間抜け面の周りを他所に軽くてを挙げた。

「どうした、月代少年」

「面倒くさいんで、全員でいいです。何回も同じ事をやるのは面倒だし退屈だ」

「そうか、月代少年がいいなら私は構わないよ」

「どうも」

未だにポカンとしているクラスメイトに向き直り手を叩く。

「20分もあんだ。直ぐに終わらせるなんてつまんない事はしねぇから安心しろ。ただ、これだけは言わせてもらう」

俺が軽くストレッチを始めると、全員の顔付きが変わった。

ただ、俺を舐めているような目は変わらない。

数名口角を上げている者までいる。

「舐めてっと痛い目見んぞ。全力で掛かってこい、卵共」

人差し指を動かして挑発すれば、それぞれが身構えた。