【呪術廻戦】一級術師、護衛に行くってよ【ヒロアカ】 (ページ3)

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二話ページ3

数日後。

「失礼しまーす」

そう言いながらドアを開け、中に入る。

何事かと腰を上げたヒーロー達を見渡しながら挨拶をする。

「高専から来ましたー。呪術師の月代 Aでーす。で、俺の担任って誰？」

こんにちは。

ただいま雄英高校職員室入口にいる月代です。

プロヒーロー、基、教師の皆さんはアホ面で固まったまま動きません。

さてどうしましょう。

うちの担任ならハイテンションで駆け寄って来そうなモンだがな。

「お前が月代か」

「あ？今そう言ったろーが。てめぇの耳は飾りかよ」

「(随分と癖のある奴が来たもんだ…)俺は相澤消太だ。お前のクラス、1-Aの担任をしている」

「相澤ね。んじゃ、さっさと教室に案内してくれ」

悟(ウチの)より百倍もしっかりしてそうだな。

生徒に任務押し付けなさそうだし。

道中特に話す事無く無言でついて行くと一つの教室に着いた。

「俺が呼んだら入ってこい」

「へーい」

そう言って相澤が教室に入ると、騒がしかった教室が嘘のように静まり返った。

「あ、あああそ、ぼぼぅ…、あそぼぉ、よぉお……」

無駄に扉デケェなぁ、とか思ってたら窓の外に張り付く呪霊が数匹。

多分全て4級かそこらの雑魚。

「白又」

式札を取り出しそう呼べば一匹の白い猫が現れた。

猫は足元に擦り寄って来て、ひと鳴きした。

「食事の時間だ。終わったら戻っといで」

そう言うと体を大きくし、壁をすり抜けてきた呪霊に向かって噛み付いた。

そこら辺のホラー映画よりは迫力があるのでは。

「月代、入ってこい」

「ほーい」

返事をしながら扉を開け、教室の中に入る。

全員の視線が向けられ、少し居心地が悪くなる。

「自己紹介」

顎で指示を受けた為、前に向き直る。

「月代 A。訳あって入学が遅くなりました。特によろしくする気はありません。以上」

営業スマイルでそう言えば、先程の職員室のように微妙な空気になった。

特に気にかける事でもない為、黙って空席に座った。

突っ伏すと簡単に眠気が襲ってくる。

昨日の夜から朝までぶっ通しで任務が入ってれば無理ないだろ、と自分を正当化させて眠りについた。