【呪術廻戦】一級術師、護衛に行くってよ【ヒロアカ】 (ページ2)

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一話ページ2

「はぁ？護衛任務ぅ？」

目の前のじじい共の言葉に思わず顔を顰める。

時は数時間前に遡る。

その日はたまたま用事があり高専を訪れていた。

恵に挨拶をして、去年同じクラスだった二年生三人にも挨拶して、さて帰って妹弟達と遊ぼうと浮かれながら廊下を歩いていた時だった。

何処からか俺が来ているという情報を手に入れた夜蛾に抵抗する間もなく、上層部の会議に連行された。

そして放たれた言葉。

「月代 A。君には国立雄英高等学校の護衛任務に当たってもらう」

「ざけんな、やだよ。んな面倒くさそーなの他の雑魚共にやらせとけ」

中指を立てながら言い放てば、夜蛾からの鉄拳制裁。

解せぬ。

「貴様！年上に対して口の利き方がなっておらぬぞ！仮にも当主がこんなものでは一族は知れたも同然…「あ"？」」

帰ろうと向けていた体を返し、怒鳴った奴に近づいた。

胸倉を掴みあげ、鋭く睨めば「ヒッ」と小さく悲鳴を上げる。

「今なんつったクソ老害。もっぺん言ってみろよ」

「や、辞めろ！貴様なんぞ直ぐに消せるのだぞ！」

「やれるもんならやってみろよ。その前にてめぇら全員地獄に送ってやる」

空虚に手を沈めて清龍天を取り出した。

分かりやすく顔を真っ青にして涙目のそいつの首に清龍天を突きつける。

「精々苦しみながら死ね」

「いい加減にしろ！」

「グエッ！」

本日二度目の鉄拳制裁。

「いってぇな！邪魔すんなよ！」

「月代、一度落ち着け。お前が上層部を殺せば最悪の場合、お前の一族は解体されるぞ。冷静になって考えろ」

「うっせーよ、こちとら最初から冷静だわ」

大人しくそいつから手を放し、清龍天を仕舞ってから上層部と向き合う形で初期位置に戻る。

「月代 A。これは決定事項だ、君に拒否権は無い。決して呪術界の顔に泥を塗らぬよう」

「っ…、わぁったよ。チッ…、クソ共が…(ﾎﾞｿｯ)」

会議室の扉を乱暴に閉めた。

廊下を歩きながら、頭の中の苛立ちをどう無くそうか考えた。

はぁ、だっる…。