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「元就様。只今帰参致しました。」

「入れ。」

短い承諾を聞いて部屋に入る。
少し開けた小窓からは徐々に白み始めた空の光が薄らと漏れていた。


元就はこちらを振り返ることも無く、ずっと机に並べた軍書とにらめっこしている。
暫くして、一段落したのかふいにこちらに目線をやった。

「報告はどうした。」

「あぁ。問題なく任務は遂行した。
 徳川の軍旗もこの通り。例のモンは後でウチの奴らが運んでくる。」

懐から幾枚かの旗を取り出し広げてみせた。
元就はそれを横目で見るなり、再度口を開いた。

「どこで手に入れてきた。」

「あー、三河に行く途中にな。大谷と会ったんだ。
 その時に渡されたんだよ。ちょっとした書状も預かったんだ。同朋に渡してくれってさ。」

ほいっ、と手渡すと、元就は引っ手繰るように俺の手から取り上げた。
それを開きもせず懐へ仕舞い込むと、また机に向かって座った。


「よい。下がれ」

「了解。アレもまだ準備中だが....まぁ使い道はご自由に。
 ......任せていいんだな?」

「我が策に一寸の狂いも無し。
 貴様が一番理解しているであろう。」

「.....俺の主様は随分逞しくなったもんだねぇ。(笑」

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句読点 - あざまっす!が、頑張ります!!w (2016年12月26日 16時) (レス) id: 5463a90292 (このIDを非表示/違反報告)
^ ^ - おもしろいと思います。更新お待ちしています。 (2016年12月25日 23時) (レス) id: 40794b7b49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:句読点 | 作成日時:2016年8月13日 20時

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